足裏にほくろがありませんか?
「足裏のほくろには注意をした方が良いよ!」と言われたり聞かれたりしたことありませんか?足裏のほくろはガンになりやすいんだとか!
ほくろは種類や状態によってはメラノーマ(悪性黒色腫)と似ているので注意した方がいいわけですね。
ここでは、なぜ足裏のほくろはガンになりやすいのか?ほくろとメラノーマの区別についてお伝えします。
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足裏のほくろを見逃すな!ガンかも?
私たちは生活する上で、歩くという動作が欠かせません。足裏は必要以上に歩くと衝撃を受ける場所です。だから足裏への刺激による変化で、そのほくろが皮膚ガンに移行してしまうことがあると言われています。
足裏のほくろは他部位のほくろに比べてガンになりやすいようです。日本人のがんの発症部位の統計によると、悪性黒色腫の約4割が足裏にあるとされています。
ほくろとガンの違いは?区別は?
普段でも足裏を目にする機会は少ないと思いますが、この機会にほくろのチェックを行うといいですね。足裏のほくろに目が届きにくい部位であるため早期発見が遅れるのです!
ほくろ自体はガン化になることはないけど、ほくろだと思っていたメラノーマが初期段階から段々と進行していきガン化になっていくケースも考えられます。
ほくろとメラノーマの区別は外見である程度判断できる発見方法があります。
それは、ABCD!
Asymmetry:いびつな形をしているか?
Border:ほくろと自肌との境目があいまいか?
Color:色の濃淡があるか?
Diameter:長径6mm以上あるか?
各頭文字を取って、ABCDとなっていることが分かります。
ちなみにメラノーマが発生しやすい部位は、足の裏、手のひら、陰部、口や口腔などですが、確認してみてください。
ほくろ自体は良性ですが、もしABCDに該当する項目がなければ大丈夫でしょう。ただ「ある日突然、数が増えた!」とか「ほくろが急に大きくなりやがった!」などが見られた場合、皮膚科で診察を受けてください。これらは悪性度の高いメラノーマのガンに進行した可能性が高いと考えられます。
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足裏のほくろの診断方法とは?
大きさが急に5,6mm以上の足裏のほくろができた時は皮膚科による受診を勧めます。一般に7mm以上の大きさとなると手術で切除した方が良いとされています。子供の頃から、ずっと足裏のほくろがあるなら心配はないですが、成人になって突如現れてきたのであれば一度専門医に診てもらった方がいいかも?
皮膚科で特殊なカメラや拡大鏡(ダーモスコープ)などで良性か悪性かの鑑別診断を行い、ほくろを消すかどうかを決めることになります。
小規模な皮膚科で診察を受けても良いのですが、特殊なカメラなどの機器がないので良性か悪性かは診断しづらいかもしれません。医師によっては紹介状を書いてくれるケースもあったり、良性か悪性にかかわらず足裏のほくろを手術して組織を調べることが多いです。組織を調べるというのは病理検査のことで、結果が出るまでに2週間~1ヶ月はかかります。
仮にメラノーマと診断された場合は手術で全摘出することになります。歩く際にどうしても傷口を保護しづらいので痛みが伴うかもしれません。状態によっては抜糸までに入院を勧められるケースもあります。
総合病院で診断結果が良性であれば足裏のほくろを摘出せずに定期的な経過観察で様子を見ることになりますが、患者からの希望があれば手術で消してもらうことは可能です。
足裏のほくろへの予防は?
足裏は歩く、走る、など地面に直接触れる機会が多いですよね?だから足裏に機械的刺激を加えるとガン化しやすいと考えられています。
足裏のほくろは土踏まず以外の場所にもできることもあります。土踏まずは地面と摩擦することは多くないからです。歩く時に転ばないように、まず踵から踏み、それから足指へと足裏全体が地面に踏んでいきます。このように踵への外部から繰り返される刺激によって、ほくろができる原因となります。
予防としては、靴を選ぶ時に踵へのダメージを吸収できる底の厚い靴、もしくは中敷きを用意することです。
さいごに
自分が素人だと、ほくろとガンの区別を付くのは難しいですし、それに調べたくない心理が働くこともあると思います。たかがほくろだと思っていたのが、ガンだったらと思うと不安で敢えて調べない人もいるかもしれません。
でも、メラノーマは皮膚がんの一種で性質の悪い奴ですから、勇気をもってABCDに該当するポイントがないかどうかをチェックしましょう。
早期発見と早期治療
これらのキーワードは、治療する上での大切なことです。世の中には「絶対」という言葉ほどもろいものはありません。しかし疑わしきものは何か少しでも変だなと思ったら、医師に診てもらったほうが安心です。
最近、足裏にほくろができていませんか?大きくなっていませんか?
それを甘く見ていたら、大変なことになりますよ…。