褥瘡への4つの対策と全身管理の方法

褥瘡への4つの対策と全身管理の方法

みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)

前回は褥瘡の定義と原因についてお伝えしました。
※職場の勉強会で使われた資料を参考。

シャキ!

ここでは、褥瘡への4つの対策と全身管理についてです。

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褥瘡の対策


まず、原因は以下の4つがあることをお伝えしました。

①圧迫
②摩擦とズレ
③不潔
④栄養不足

これらの原因に対しどう対策を取るか?ですね。一つずつ対策を考えてみましょう!

圧迫への対策

・寝返りができない→長時間同姿勢
・病的骨突出や拘縮→他より強く圧力がかかる。血流の悪化。
・シーツや寝間着のシワ→皮膚を圧迫。

↓対策は?
・運動リハビリ
・体位変換
・予防具で圧を変える!

摩擦とズレへの対策

・身体の位置をずらす時に引きずる。
・ギャッジアップ時や椅子、車椅子のずり落ち。

↓対策は?
・寝具の選択に配慮
・シーツや衣類のシワ除去
・衣類や身体をひっぱらない!
・シワや素材、縫い目に注意!

※いわゆる背抜きや踵抜きなど○抜きを積極的に行うことですね。意外と実施されていないスタッフが多いことか。人が寝ている状態で衣類やシーツを引っ張るのもNG!

不潔(湿潤)への対策

・汗や尿、便で皮膚が汚れ、かぶれたり、ただれたりする。
・傷口にバイ菌が侵入し化膿する。

↓対策は?
・入浴や清拭でキレイに!
・オムツやシーツ、寝具のまめな交換を!

栄養不足への対策

・栄養状態が悪いと浮腫みが発生。
・皮膚が傷つきやすくなる。
・抵抗力、回復力の低下

↓対策は?
・タンパク質、ビタミン、ミネラルの十分な補給を!
・水分摂取、消化の良い物を!

 

褥瘡の予防


褥瘡を予防する上での4つのポイントがあります。

①病的骨突出がどこかを知る!
②骨の出ている部位を圧迫しないようにポジショニングを!
③臥床時・座位時どちらも長時間、同姿勢でいるのを避ける!
④リスクの高い人は褥瘡予防マットを早期から使用!

ちなみに仰臥位で発生しやすいNo,1はどこでしょうか?また側臥位は?

仰臥位仙骨部44%
側臥位大転子部、踵骨部

体位変換はどの施設でも行われていると思いますが、そもそも圧迫されていた皮膚を解放するだけではありません

・内臓機能を正常に保つ
・循環障害を予防、血行促進
・関節拘縮や変形の予防
・寝具内の温度と湿度の調整

これらも褥瘡の危険を回避するのに大切なことです。
 

全身管理としての方法

全身管理には次の対策方法もプラスして実施することが望ましいとされています。

スキンケア対策(不潔・湿潤)

・汗や尿、便は皮膚のバリヤー機能を低下、水分を浸透しやすくして皮膚を弱体化。
↓対策は?
・ムレや汗があったら清拭を!
・吸湿性のシーツ類を使用!
・吸収力の高い専用オムツを使用!
・尿と便失禁を定時でチェック!

冷え対策

・血流低下により褥瘡リスク↑
・身体が緊張し拘縮を招く。

↓対策は?
・足浴
・掛ふとんの検討

栄養対策

栄養は生命の源
予防治癒には不可欠!

↓対策は?
・経口摂取
・夜間の良眠

最後までお読み下さりありがとうございました。
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