たとえ認知症になっても、できることは沢山ある!
みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)
人間は一度生まれたからには、一度病気になることがあります。
70,80代と超高齢に突入すれば、中年に比べ何かの病気になる確率が高まるでしょう。
認知症もその一つ。
管理人が福祉系専門学校に通学していた頃、「痴呆症(当時は痴呆という名称でした)になると、何もできなくなる」と講師から聞きました。
当時の私は「そうなんだ、痴呆になったら当たり前のことができなくなるんだ」と、認知症に対しマイナスなイメージが強くありました。
けど、講師の話はあくまでも一般論。
作業療法士である私はこれまでの認知症の方々と関わってきましたが、まだできることは沢山あると感じました。
その人らしさを引き出すためのアプローチや環境調整など工夫すれば、できることが表面的に出てくるはずですから。
ここでは、認知症に対する視点についてお伝えします。
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認知症に対する視点をちょっと変えてみよう!
認知症の人も一人の人間。
一人の人間だから、その人らしさや人間性は残っています。
残っているというより、人間性は生来、備わっているという表現のほうが相応しいかな?
「ありのままの姿」が一番しっくりくるかなと思ったりします。
確かに認知症を持つ人は生活上、何らかの言動に支障をきたすけど、人を見る、人の話やテレビの音を聞く、物に触れる、花の香を嗅ぐ…いわゆる五感が残存しています。
記憶障害が主でしょうけど、ほんの一瞬だけ覚えていられる方もいます。
記憶への時間の連続性がないだけです。
たとえ一瞬だけ記憶保持ができれば、もうそれは正常だと思います。
神経系も機能しているから、痛みだって感じます。
感情を表現することもそうですよね。
易怒性がある、感情失禁が激しい…、それも感情表現の一つ。
気持ちのコントロールを抑制できなくても、まったく出来ないわけではありません。
「快&不快」という感情はたとえ重度認知症の人でも残存していると言われています↓
みなさん、こんばんは。 崖っぷちのOT林です。 前回は認知症をよく理解するための9大法則・1原則の④まだら症状の法則をお伝えしました。 今日は⑤の感情残像の法則についてです。 ※認知症ライフパートナーのテキストと過去問を …
認知症初期段階であれば、記憶障害など脳の損傷を受けているのは5%位のようです。
損傷した部分を体と心が補おうとするあまり、失敗したりイライラしたりするでしょう。
でも、残りの約95%の機能は保たれています。
95%もあるから、認知症の人でもできることはたくさんあります。
約5%の脳の損傷への完全治療は困難だけど、アシストでサポートすればいいのです。
一人のスタッフとして、どうしても「できない部分」に着目し支援しがちです。
むしろ、できる部分に着目して支援したほうが、その人らしさでいられ続けられると思います。
認知症に対する視点をちょっと変えてみれば、思いがけないヒントがたくさん出てくるでしょう。
最後までお読み下さりありがとうございました。
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