みなさん、こんばんは。
崖っぷちのOT林です。

長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)を現場でアセスメントの一つとして使う機会が多いと思います。
管理人は一応、進め方とか施行時の注意点など理解しているけど、念のため確認しました。知っているつもりだったが、いざ確認してみたら間違っていた!なんて、一度や二度ありますからね。

シャキ!

ここでは、長谷川式簡易知能評価スケールの使い方や注意点などお伝えします。

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長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)

高齢者の大まか知能障害の有無、そのおおよその程度を判定するため。
テストの内容は、見当識・記憶想起・常識・計算などの9項目からなる。

設問1「年齢は?」→年齢を聞く

設問2「今日はいつ?」→日時の見当識

設問3「ここはどこ?」→場所の見当識
※5秒待っても答えれない場合、「ここは病院ですか?施設ですか?家ですか?」と問いかける。
※施設の名前が言えなくても、自分がいる場所が本質的に理解できればOK!

設問4「これから言う3つの言葉をいう」→3つの言葉の記憶

設問5「100引く7はいくつ?」→計算問題
※検査者が「93から7をひくと?」と最初の引き算の答えを言ってはいけない。最初の答えが記憶保持できているか、確認するため!

設問6「これから言う数字を逆から言う」→数字の逆唱
※集中力やワーキングメモリーを測るためで作業記憶の課題。
※続けて言うのではなく、ゆっくりと1秒位の間隔をおいて提示し、言い終わったところから逆から答えてもらう。

設問7「先ほどの3つをもう一度言う」→3つの言葉の想起(遅延再生)

設問8「これから5つの品物を見せて隠すので、何があったか?」→5つの物品記銘
※物品の指定はないが、必ず相互に無関係なものを用いる。

設問9「知っている野菜を多く言う」→言葉の流暢性
※知識を調べる設問ではない!
※途中言葉につまり10秒待っても次の言葉が出てこなかったら打ち切り!
※男性の場合、野菜は馴染まないので、動物の名前に変更する。

ところで、HDS-Rを施行していく上で、こんな疑問、ありませんでした?↓

・年齢を聞く時に、2年までの誤差を正解としているのですが、それはなぜ?
・それと生年月日を完璧に言えた場合、年齢が言えない場合はどうなる?
・5つの物品記憶で、提示するものは何でもOK?スマホやipadでもいいの?
・設問9って、なぜ6個目から1点と採点するの?
・設問順番は絶対?

これらは認知症介護研究・研修仙台センター長 加藤伸司先生の資料に記載してありますので、ご覧下さいね。
※資料はこちら→HDS-Rの使い方
 

自分の年齢が言えない→認知症か?

HDS-Rは試験問題のような質問をぶつけると、聞かれた対象者によっては混乱してしまうケースがあるかもしれません。特にプライドの高い方は要注意ですよね。
もし認知症が疑われる人が家族にいた場合、どのように確認したらいいのでしょうか?

HDS-Rを駆使できる人がいればいいのですが、ご家族の人でも簡単に確認できる方法があります。

それは、年齢
老年科医の三宅貴夫先生が考案した、認知症の疑いに対する判定テストがあります。

・「年齢はいくつですか?」と質問。
→正解または1,2歳の誤差でも正解とみなし、認知症ではないと判断。
→答えられない、または不正解の場合は次の質問を。

・「何年生まれですか?
→正解の場合、軽度の認知症。
→答えれない、または不正解の場合は次の質問を。

・「昭和生まれ?大正生まれ?明治生まれ?
→正解の場合、軽度以上の認知症。
→答えれない、または不正解の場合、中等度以上の認知症。

以上が、ご家族の人でもできる、認知症の疑いに対するおおよその判定テストでした。
このテストなら、「ねぇ、今いくつだっけ?久しぶりに皆とお誕生日会とかやりたいから。」とか、さりげなく質問でき、自然に行えるので人の感情を害することはないかと思います。

もし結果が軽度以上の認知症かも?と思ったら、病院で詳細な判定テストや画像診断など総合的に診断を受けましょう。

長谷川式スケールの国試に挑戦!

ちょっと試しに国試に出た長谷川式スケールの問題に挑戦してみましょうか?

問題:長谷川式スケールで誤っているのはどれか?2つ選べ。
1.得点と年齢との間に相関がある。
2.30点満点である。
3.20点以下で認知症を疑う。
4.片麻痺があっても評価できる。
5.失語があっても評価できる。

正解は↓のほうへ。

 
 
 
 
 
正解:1と5

長谷川式簡易知能評価スケールは、質問式で、単語の復唱、単語の遅延再生、言語の流暢性に関する項目がある。得点と年齢・教育年数との間には相関関係はなく、年齢・教育歴の影響を受けない。著しい視聴覚障害がある場合には実施できてないため、失語症がある場合には困難。

※ちなみにミニメンタルステート検査は、30点満点中、24点以上は正常、23点以下で認知症を疑い、20点以未満は中等度の認知症、10点未満では重度の認知症と診断されます。

 
最後までお読み下さりありがとうございました。
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