みなさん、こんばんは。
崖っぷちのOT林です。

突然ですが、「レンタル&購入されている福祉用具のどの用具が多いと思いますか?また用具使用時に生じる事故事例は、どういうのが多いと思いますか?

シャキ!

ここでは、福祉用具使用時の事故事例とリスクの軽減についてお伝えします。

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福祉用具の有効性が高いのは?

イメージ的には、ベッドや車椅子が多いと思うかもしれませんが、あるデータによれば確かに車椅子とベッドが多いようです。
その一方で、有効性(役に立った)の高いレンタル用具は何かというと、次の用具です。

・ベッド用マットレス
・ベッド本体
・褥瘡予防用具
・ベッドサイドレール(手すり)

これらは、どれもレンタル数が90%以上でした。

ほとんどがベッド関連用具ですね。ちなみに自走用車椅子は約70%車椅子クッションが73.3%

また、有効性の高い購入用具の場合は、次の通り。

・洋式便器
・リフトの釣具
・浴室内すのこ
・浴槽手すり
・和式便器を腰掛式に
・入浴用椅子

やはり、ベッド関連用具が多いんですねぇ。参考になりました!

福祉用具の「ひやりはっと」​​​​​​​


福祉用具を使い始めたら、十分に気をつけたいのは事故。リスク管理を事前に把握すると思いますが、それでも福祉用具使用時の”ひやりはっと”が起きることもあるでしょう。

では、どういう時に”ひやりはっと”が起きるのでしょうか?ある講習会で頂いた資料データがあったので、それを紹介したいと思います。

福祉用具のひやりはっと

①在宅における福祉用具使用時のひやりはっとした人は?
60歳未満…6%
60歳代…11.6%
70歳代…26.7%
80歳代…21.9%
90歳代…4.5%

②在宅における福祉用具使用時のひやりはっとが起きた場所は?
屋内…69.6%(特に寝室…38.8%、浴室27.3%が多い)
屋外…26.1%(特に歩道…54.3%、坂と公園23.9%が多い)

③在宅における福祉用具使用時のひやりはっとした動作と行動は?
移動…38.1%
移乗…16.8%
入浴…11.9%
介護時…6.9%
排泄…5.1%
姿勢変換・交換…4.5%
機器装置・準備…4.0%
その他…11.7%

④在宅における福祉用具使用時のひやりはっとした状況は?
転倒…36.1%
挟み込み…10.5%
転落…8.2%
滑り…7.7%
予想できない状況…7.7%
引っ掛け…5.4%
予想外の動き…4.8%
その他…19.6%

⑤在宅における福祉用具使用時のひやりはっとした福祉用具の種類は?
車椅子類…38.6%
ベッド及び関連用具…14.8%
入浴関連用具…13.9%
歩行補助具…10.2%
住宅設備関連用具…9.1%
排泄関連用具…6.3%
その他…7.1%

これらのデータを参考にして間違った使用をしないよう注意喚起をし、ひやりはっとや事故防止に努めていきたいですね。

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福祉用具使用による事故事例


福祉用具使用によって引き起こされる事故というのは、どんなケースがあるのでしょうか?

例えば、車椅子から転落した場合、事故の起因として考えられるのは次の3つがあります。

①使用者に起因
※表現がオーバーかもしれませんが、使用者側に問題があるので”過失”に。
②用具に起因
※例えば車椅子のフレームやパイプの欠損、チューブのパンクなど。
③使用環境や状況などに起因

※車椅子使用不可の場所や混雑な場所で漕ぐなど。

介助ベッドでは、使用側の問題として手・足・指を挟む事故が多いと思います。福祉用具使用上の考えられるリスクを人的・物理的・環境的に分けて思いつく限りたくさん出すといいですね。それがひやりはっと・自己防止につながる手がかりとなるはずですから。

福祉用具使用上のリスク軽減を!​​​​​​​

高齢者が福祉用具使用時に起こりうるリスクを把握することが重要です。そのためには高齢者の心身機能特性への理解が欠かせません。五感、視覚や聴覚など高齢者の特性を捉えることですね。

例えば…、

視覚低下用具の操作方法や警告表示、取説が見づらい。
※いまだに小さな文字で書かれていますよね?もう少し拡大してほしいんだけどな。
聴覚低下警告音や異常音の察知に気付かない。
ランプなど目視出来るものがいいですよね。
嗅覚・味覚低下ガスの臭いなどに気付かない。食品の味の以上に気付かない。

皮膚感覚と末梢神経機能低下湯たんぽやカイロなどで低温やけどを起こしやすい。スイッチなど誤操作が多い。

記憶障害スイッチの消し忘れや誤操作が多くなる。

認知障害操作方法が忘れる。事故やトラブルの予測困難。

関節状態や柔軟性低下事故発生時の身体への被害が増大しやすい。

バランス能力低下危険からの回避動作が困難。

筋力低下車椅子のブレーキなどの操作部の操作不能。

…というように高齢者の心身機能特性を捉え、ヒヤリ・ハットや事故防止、リスク軽減対策を図ります。

福祉用具を使う上での注意点

ここでは、具体例を挙げて使用時の対策をいくつか紹介したいと思います。

警告表示や取説が見づらい!
対策例)本人や介助者に、口頭で説明、または重要な箇所を拡大する。

警告音や異常音の察知に気付かない!
対策例)事前に数値で表示されている場合には、なるべく許容範囲の説明を本人や介助者に徹底する。

スイッチ類の誤操作が多い、誤操作の結果を予測できない!
対策例)コントロールボックスまたはパネルを操作できないようにビニールテープ等で隠したり、操作ボタンを無効化にする機能があれば、それを活用する。(チャイルドロックのような無効化機能)

バランス能力低下により、危険からの回避動作が困難!
対策例)急勾配など、用具や本人の姿勢が急激に変化する可能性のある環境に用具を置かないように本人や介助者に徹底する。

さいごに
福祉用具の選定や相談はセラピストの業務の一つですが、それだけでなく福祉用具使用時のリスク管理も忘れてはなりません。福祉用具さえ用意しておけば、それで安全・安心ではありません。事故防止やリスク軽減対策を講じてこそ、より安心して過ごせると思います。
上述したデータを参考に、福祉用具使用時の事故やヒヤリ・ハットを未然に防ぐようにアプローチできたらいいですね。

最後までお読み下さりありがとうございました。
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