パーキンソン病の呼吸障害の3つの特徴とリハビリ

パーキンソン病の呼吸障害の3つの特徴とリハビリ

みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)

今日はパーキンソン病の呼吸障害のリハビリについて勉強しました。
※参考資料…「難病と在宅ケアVol.10 No,1 2004.4」

シャキ!

ここでは、パーキンソン病見られる呼吸障害の3つの特徴とリハビリについてお伝えします。


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パーキンソン病の呼吸障害の3つの特徴

呼吸障害の3つの特徴

①胸部と腹部の動きが悪い!
パーキンソン病は、閉塞性障害と拘束性障害も認められることがある。

十分な換気が行われず、易疲労性、肺活量低下。

円背姿勢で肩甲帯が前方に突出していることが多い。
下方肋骨の可動性あるが、上方肋骨の可動性↓

姿勢の異常と胸郭を作っている筋緊張が亢進し、胸部の可動性↓

呼吸する時の吸う量↓
横隔膜の運動機能↓

胸部と腹部の動きが悪い!

②空気が入りにくい!
気道が狭小し、上気道を形作っている筋肉相互の動きの障害や自律神経障害が原因とされている。

③咳がうまくできない!
咳をする時の吐く息量が低下しており、病気が進行すると咳払いもしにくくなってくる。咳払いができなければ、誤嚥性肺炎のリスクが高まる!

 

パーキンソン病の呼吸障害のリハビリ

日本神経学会が作成したパーキンソン病の治療ガイドラインでは、以下のように記載されてあります。

パーキンソン病では、前傾姿勢を呈し、また呼吸筋の固縮・無動により呼吸運動の低下が起こる。二次的に肺活量の低下などのため、呼吸機能の低下を招く。呼吸筋の伸張訓練、あるいは前傾姿勢の矯正などを含めた呼吸訓練が行われる

有効性に関しては、「呼吸訓練によって、呼吸と歩行能力は上昇する。全身の運動訓練で、最大酸素摂取量を増加させるので、呼吸機能を向上させる傾向が見られた。」と述べています。

リハビリ実施時のポイント

3つのPOINT

①頚と肩甲骨の周りの緊張をゆるめ、動かせる範囲を広げる!

②胸壁と体幹の動かせる範囲を広げる!
→胸が硬いと肋間筋も硬くなっているので、肋間筋を伸張し、肋骨の動きを大きくする運動を行う。体幹回旋動作も入れる。

③姿勢を正す!
→脊柱を伸ばして肩を後方および後上方へ引くようにする。

自分で行う運動は?

自主エクササイズ

①棒を利用して両手を使った体操
→座位ではなく仰臥位で両肩の運動を行うことが望ましい!

②息を吐く時に口をすぼめるような呼吸を行う。腹式呼吸の練習

③エルゴやトレッドミルなど有酸素運動の実施

※以下の動画は、パーキンソン病向けの棒を使った体操方法があります↓

 


最後までお読み下さりありがとうございました。
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