車椅子シーティング
みなさん、こんばんは。
崖っぷちの難聴OTの林です。

病院や施設に置いてある車椅子は、ほとんどが標準型の車椅子だろうと思います。
この標準型の車椅子は折り畳み機能を優先しているため、スリングシートが使用されていますが、本来、移動用具として扱われています。

これを椅子の代わりとして長時間使用されることが本当に大きな問題なんですよね…。

今日は、車椅子上、よく見られる股関節内転を防ぐ方法についてお伝えします。

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車椅子上、よく見られる股関節内転を防ぐ方法

スリングシートによる問題点は、座面シートが大きくたるんで下がっていること。そのため、シートの真ん中に下肢が寄ってしまうわけですね。長時間、このままでいると股関節の内転拘縮を招く恐れがあります(写真①)。また下肢の筋緊張が高くリラックスしていない状況でした。

股関節の内転拘縮予

※写真①

 
では、この問題を解決するにはどうすればいいのでしょうか?
ベンクト・エングストローム著「エルゴノミック・シーティング」によれば、円錐状のウェッジをシート前方の中央にクッションの下に置くと良いようです。そうすることで、たわんだ形状を有効に活用することができるわけですね。

ただ円錐状のウェッジって、どういう素材で作られているのか分からなかったので、試しに段ボールを用いて円錐状のウェッジを作ってみました(写真②)。

※写真②

 
段ボールのウェッジをクッション下に置いてみました(写真③)。
ウェッジを作る際のポイントは、ウェッジ前方は2~3センチの高さにし、骨盤の近くは非常に薄くすることです。

※写真③

 
車椅子上での股関節の好ましいポジショニングは、股関節屈曲約90°と僅かな外転・外旋ですので、それに近づけるようにウェッジ自体を調整しました。(←段ボールなので調整しやすい!)写真③を見てわかる通り、下肢に余計が力が入っておらず、過剰な筋緊張は見られませんでした。
ご本人に聞いたら、「楽になったわ!」とコメントを頂きました。

ちなみに車椅子座面シートのたわみをなくす方法ですが、次の記事を参考になさってください。

車椅子座面シートのたわみをなくすには?

最後までお読み下さりありがとうございました。
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