犬が乾燥剤を誤飲してしまった時の対応は?
みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)
我が家には愛犬(♀)がいます。
犬が誤飲してしまったら驚きますよね。管理人は補聴器を装用しているのですが、たまにボタン電池を床に落としてしまうことがあります。
我が愛犬はめっちゃ耳がいいので、落下音がしたら、ご飯だと思ってすぐに駆けつけてくるのです!
ボタン電池を誤飲してしまったら大変なことになるので、すぐに拾うように気をつけています。
犬の誤飲は赤ちゃんの誤飲と同じくらい頻発しているそうです。
人間の生活の中には犬にとっての誘惑モノがたくさんありますよね?
好奇心があって何にでも興味を示す犬だけど、特に子犬は自分で誤飲を防ぐことは出来ません。
飼い主が未然に防いであげないといけないのですが、ちょっと目を離した隙に気づいたら誤飲していたなんてこともあります。
今回は、犬が誤飲しやすい乾燥剤を食べてしまった時の対処方について考えてみました。
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乾燥剤の種類と危険性
乾燥剤は主に3種類に分かれます。
・シリカゲル
・生石灰
・塩化カルシウム
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
シリカゲル
シリカゲルは、お菓子の湿気を防ぐために使われます。よくお菓子袋の中に入っているので目にされたことがあるのではないでしょうか。
成分は二酸化ケイ素です。食品添加物としても使用されます。
シリカゲルの致死量は、犬の体重1kgあたり15gと言われています。
例えば10kgの犬であれば、150g以上口にしなければ死ぬことはありません。また少量であれば中毒になることもありません。
万が一、お菓子に入っている小包程度(2~3gが多い)誤飲してしまった場合、消化管から吸収されることはないので水を飲ませて様子を見て下さい。
飲んだ物の大半は体外に排出されるでしょう。たまに口内がただれる、食道へ付着して炎症を起こす場合がありますが、ほとんどの場合問題はありません。
少しでも気になる場合は、動物病院へ相談したほうが確実です!
基本的にシリカゲルは添加されている乾燥剤ですので、人間の赤ちゃんが誤飲した場合も考えて毒性の少ない量が使用されていることがほとんどです。
生石灰
生石灰は海苔やせんべいの湿気を防ぐために使われます。コストが安価で吸収力に優れており、不織布や紙袋に入って使用されることがほとんどです。
成分は酸化ナトリウムで、強アルカリ性の成分です。
水分を吸収すると高熱を発します。誤って口に入れると口内や胃粘膜が爛れる、出血する、皮膚やけどを起こします。
目に入ると痛みを伴い角膜炎を引き起こします。
生石灰を誤飲してしまった時の対処方法は、犬の体の大きさによってまちまちですが、コップ1/4~1杯程度の犬用のミルクを飲ませて下さい。
ミルクには胃粘膜を保護する働きがあります。
生石灰の場合は絶対に吐かせないようにして下さい。食べた直後であれば口内を良く洗浄してあげることも忘れないで下さい。
あまり湿気を吸い取っていない物だと、水分と反応して強く発熱するため非常に危険です!
どちらにせよ生石灰は強い成分が含まれているので、必ず動物病院に相談して下さい。
塩化カルシウム
塩化カルシウムは白色の粒上の物で、押入れやタンスなどの乾燥剤として使用されています。
ほとんど容器の中で使用します。容器の上半分に塩化カルシウム(粒上の粉)、下半分に除湿された水分が溜まるようになっています。
塩化カルシウムを誤飲した場合、症状はほぼ生石灰と同じです。しかし生石灰ほど強い症状はありません。
もし容器の上半分にある塩化カルシウムを誤飲してしまった場合、口腔内を洗浄し、コップ1/4~1杯程度の犬用のミルクを飲ませて下さい。
とにかく様子がおかしいと思ったら動物病院に相談して下さい。
脱酸素剤
ちなみに乾燥剤ではありませんが、脱酸素剤という物もあります。
これは饅頭や生菓子と一緒に良く入っている物で、酸素と結合して無酸素状態にすることで食品を腐りにくくする働きがあります。
品質を長時間維持させる目的に使用される物ですが、成分が鉄なので無害です。
犬の誤飲
犬は自分で誤飲予防は出来ませんが、変な物を口に入れてしまっても自分の意志でおかしいと判断出来る動物です。
異物だと認識したら自分で吐くこともします。子犬はまだ認識できないから注意が必要ですが…。
仮に乾燥剤を食べてしまっても、下痢になることは多くはありません。
吐き気が大部分で、吐いた後に元気がなくなることが多いです。
したがって、愛犬がいつもに比べ元気がない!おかしい!と感じた時は、すぐに動物病院を受診しましょう!
乾燥剤の恐ろしいところは成分だけではありません。誤飲した乾燥剤の袋にも注意が必要です。
袋の角が尖っていた場合、食道や消火器官に傷が入りそこに潰瘍ができる、また血便もあります。内臓にひっかかることだってあるので、袋の形状にも注意したいものです。
さいごに
犬の誤飲は、人間の赤ちゃんと対処方法は同じです。犬の誤飲に気づいたら、決して焦ることなく冷静に対処しましょう。
人間は焦ると冷静さを欠いてしまいます。誤飲したと思っても、実際は食べてないことだってあります。
病院に行く前に本当に口に入れたのか、口にしたと思ったものが床に落ちていないかを今一度確認しましょう。
なお、病院に行く際は、どんな種類の乾燥剤を食べたのか、袋の形状などを調べてから受診することが望ましいです。
成分などが分からない場合、入っていた商品のメーカーに問い合わせすることも必要です。
そもそも乾燥剤が入っていたのかどうかも確認する必要があるからです。
メーカーへ確認することが難しいようであれば、入っていた商品の袋・容器を病院へ持参するといいでしょう。嘔吐物があればそれも一緒に持参すれば、より良い対処が出来るはずです。
最後になりますが、犬を飼っている以上、犬を守ってあげるのは飼い主の役目であることを肝に銘じておきたいものです。
最後までお読み下さりありがとうございました。
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