脇汗は精神性発汗?代償性発汗?

脇汗は精神性発汗?代償性発汗?

みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)

脇汗がダラダラと流れる人は、普通の人とはどう違うのでしょうか?
脇汗の臭いをなんとか止めたいと思いますが、まずは手掛かりとなる原因を明確化することが大切です。

シャキ!

ここでは、精神性発汗と代償性発汗について説明しています。自分はどちらの原因に該当するのかを確認してみてくださいね。

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精神性発汗とは?


大勢の前での発表や大切な受験日、面接などのような大事な局面で、精神からくる緊張や不安が原因で、脇に汗がにじむのは誰にでもあると思います。
それは正常な身体の反応ですから、誰にでも起こり得る現象です。

一時的に局所的に汗をかく現象を、精神性発汗と言います。

この現象が日常的に長く続いたり発汗量が異常に多かったりすると、日常生活や社会生活にまで影響を及ぼしてしまうのであれば、それは精神性多汗症の可能性が高いです。

例えば、手からしたたり落ちる手のひらで握手したり物を貸し借りしたりすることができない。

人とさりげなく握手をしたら、「気持ち悪い!」と言われ、それがトラウマとなって人と会うのに消極的になることも…。
しかも「私の隣にいた人が離れたのは、汗がヒドイから?」と被害妄想にまで不安が増大し、対人恐怖症にまで発展するケースもあります。

そのようなことが続くと、社会から疎外感をいつしか感じ、自分に自信が持てなくなるという人もいるのです!

自分の脇汗は精神性発汗か?

精神性多汗症になりやすいタイプがあり、もし以下に当てはまるような項目があれば、要注意です。

  • 神経質である
  • 几帳面である
  • 完璧主義者である
  • 周りに気遣いすぎる
  • あがり症である
  • 繊細である

精神性多汗症の人の特徴は、自分を過酷なまでに追い詰めて負のスパイラルという悪循環に陥りやすいことです。

そうした状況を回避するには、カウンセリングを受けたり病院で精神安定剤などを服用して対策を取りましょう。

手掌多汗症?

手掌多汗症というのは多汗症の一つで、手の平に多量の汗をかく症状のことを言います。

脇汗はワキガと同様、ヒドイ臭いを放すけど、手掌多汗症は手の平ですから目立たず無臭に近いです。
手汗は身体の他の部位と比較すると、確かに軽視されがちな面があるでしょう。

手掌多汗症は実に厄介な病気!

私たちの手は生きていく上で必要不可欠な部位ですよね?
手掌多汗症を持つ人にとって、生活に支障を来たすほどの非常につらい病気なのです。

例えば、サラリーマンは仕事柄、名刺交換と握手しなくてはいけない時があるでしょう。
ハンカチを用意して、一人終わる度に手をすばやく拭き終わって、次の人と対面する…。そんな繰り返しで、ハンカチがグチョグチョになって使えなくなる始末。

同じ多汗症でも人によって発汗量が違ったりしますが、治療の目安として発汗レベルを次のように3つの分類されています。
症状の段階であなたはどのレベルでしょうか?

グレード1
手の平が湿っている状態。水滴ができるほどではないが、光を反射してみると汗がキラキラと光っている。
握手や異性との手つなぎがしたくてもできない。
グレード2
水滴ができていて濡れている状態だが、汗が流れるところまではいかない。
グレード3
水滴ができて汗がしたたり落ちるほど大量の汗が噴出するレベル。
字を書こうとしても紙を濡らして破れてしまうのでテストが受けられない、ノートが取れないなど社会生活に重大な支障を来たすことが多い。

手汗は一般に言汗かきというレベルではありません。
3レベルのような人は職種が制限されるなど、生きていく上で大きな障害となることもあります!
最悪なケースでは、人と会うことを恐れ、家に閉じこもった生活をしている人もいます。
そのことで、他の人に理解されないのが本当につらいものです。

「相手に不快感を与えたかも?」と必要以上に不安や心配を抱いたり、それが病状悪化へと繋がるケースもあるようです。

緊張しやすい人は手汗の量が多くなる?

手汗は精神的な緊張が原因とされるケースが多く、たとえちょっとした緊張でも手汗が流れます。
精神的な緊張は誰でも経験するのですが、必要以上に反応して発汗量が異常に多くなるのです。

ただ逆に、睡眠中とか緊張せずにリラックスしている間は手汗が流れません。

手の平が濡れていて、人との握手が怖い、手汗のことを人に知られるのが怖いとと感じたりします。
もし相手から握手を求められたら、緊張が高まって発汗量も異常に増えるという悪循環に陥ってしまいます。

ちょっとした緊張が原因で、手汗がかきますか?

厚労省が力を入れている3つの治療法

以前、日経新聞に「手の汗で携帯故障も 多汗症を治したい」という記事がありました。
それによると、日本は20人に1人が多汗症に患い、簡単な治療だけでは治せない症状の重い患者が80万人もいるそうです!
有病率は米国人の2倍で、どうやら台湾など東アジアに多いようです。

厚労省では、次の3つの治療法に力を入れています。

・イオントフォレーシス療法
これは手の平を水道水に浸し、10~15ミリアンペアの直流電流を20分間流という治療法です。
保険適用OKで費用は月に約5000円。

・塩化アルミニウム液で塗る
これは塩化アルミニウム液を手の平に塗るだけで汗の出口を防ぐ方法です。
こちらは保険適用不可。

・上記の方法が無理なら手術
手の平に汗を出す指令を伝達する交感神経を切断して発汗を抑える方法です。
これはすべての患者に対して適応可能なのですが、懸念されるのが「代償性発汗」という副作用があること。
代償性発汗とは患部以外の部位から発汗が増えることです。

多汗症は命にかかわる病気ではないのですが、悩みを抱え込まないで一度医師に相談するといいでしょう。

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代償性発汗とは?


脇汗の臭いを止めるために、病院で何らかの手術を受けましたでしょうか?
脇汗や手汗など多汗症は、交感神経が過敏に反応し汗が大量にかきます。

病院で汗の交感神経を切断するという手術が行われることが一般的ですが、手足などの発汗を抑制できるものの、副作用の一つとして身体の他の部位から発汗が多量に流れてしまうケースもあります。

具体的には、背中やお腹、太もも、お尻、ひざの裏側など、今まであまり汗をかかなかった部位からも発汗するようになるのです。
その現象を、代償性発汗と呼ばれています。

代償性発汗は個人差もあり、全員が必ずしも発症する訳ではなく、その症状の重症度にも違いがあります。
重度の場合、気温25度以上で胸より下半身に汗をかくことが多いようです。

衣類がずぶぬれになるほどの発汗量ですから、日常生活に支障を来たすという困難な状況に陥ると言われています。

当たり前ですが、切断された神経はもう二度と復活できないので、交感神経の切断という手術を検討されている方は慎重に判断してください。

さいごに 脇汗の原因をハッキリさせよう!

脇汗を抑えるには原因をハッキリすることです。

代謝異常のような体質的なものに起因する多汗症と、不安や緊張といった精神的なものに起因する発汗は全く異なります。
治療方法もそれぞれ異なります。

もし脇汗の原因が精神面からの問題であれば、カウンセリングや心理的療法、精神安定剤を服用する方法が一般的です。

一時的に発汗を防ぐ手段としては制汗剤を用いる手段もありますが、市販されている制汗剤ではほとんど効果はないと言われています。


最後までお読み下さりありがとうございました。
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