エンゼルケア(死後のケア)、知ってる?
みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です。
エンゼルケアという言葉を最近、耳にする機会が増えてきました(決して嬉しいことではありませんが…)
エンゼルケアのことをご存知のない方がいらっしゃると思います。
※勉強会で配布された資料を元にまとめてみました。
ここでは、エンゼルケアについてお伝えします。
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エンゼルケアのこと
死後確認後の一切のケアがエンゼルケアとも呼ばれる<死後ケア>であり、その中でエンゼルメイク、グリーフケア及び死後の身体部分の整えを行うこと。
・臨終時の声かけ
臨終直後の家族は混乱期である。無理に声かけを行う必要はないが、この時の声かけには注意が必要である。
・別れの時間
亡くなったことを理解し、整理する時間が必要である。
・キーパーソンを明確にする。
着物か、迎えに要する時間、家族がケアに参加するか
・チューブ類の抜去
ストマ、バルーンカテーテル、経管栄養チューブ類
※エンゼルケアの実技↓
エンゼルメイクのこと
エンゼルメイクとは、医療行為による侵襲や病状などによって失われた生前の面影を可能な限り取り戻すために顔を整えることをいう。
①クレンジング(拭き取りタイプのもの)下から上へマッサージする。
熱いタオルで拭き取る。男性はこのあと、ヒゲ取りを電気シェーバーで縦方向に押し当てるようにする。
②化粧水
③乳液+保湿クリーム(乾燥がひどい時)
④リップケアはオリーブオイルを塗布し、軟かくして拭き取りリップクリームを塗る。
⑤ファンデーションリキッドで乾燥を防ぎ、パウダーを重ねる。
⑥眉のカットや薄いところは描く。
洗髪の目的は汚れたままで帰る事は臭いの原因となる。
他の注意点等は以下の通り。
・耳のケアは忘れやすい。
・清拭を行う時は必ず声をかける。
・体腔の綿詰めは原則行わない。
・浴衣・合掌バンドの使用。顔の白い布は家族が希望すれば使用する。
※エンゼルメイクの実技↓
エンゼルケアのまとめ
・生きている時と同じようにする。
・家族も心のケアが必要である。
・家に帰ってから、を踏まえたケアが必要である。
映画「おくりびと」に出てくる納棺師が実施されているようなケアがエンゼルケアなんですね。リハビリの人は関わる機会が少ないけど、看護師や介護士の方が行う機会が多いと思います。
ケアは今までと同じように「背中拭きますね」とか「髪を梳かしますね」と丁寧に声掛けをすれば、旅立つ人も安心できるのではないでしょうか?エンゼルケアは最後の看護であり介護でもありますから。
ご家族もエンゼルケアを行えば、利用者との和やか時間を共有できると思います。
※納棺の儀の流れを確認できます↓