回想法について復習しました【認知症ライフパートナー2級より】

回想法について復習しました【認知症ライフパートナー2級より】

みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)

残念ながら認知症ライフパートナー1級は不合格となりましたが、リベンジを果たすべく認知症ライフパートナー1,2,3級まとめて復習しようと思います。
※認知症ライフパートナー1級の合否↓

本日復習するテーマは、認知症を対象にした回想法です。
※認知症ライフパートナーのテキストと過去問を参照にしています。

シャキ!

ここでは、回想法の重要な点や効果などお伝えします。認知症ライフパートナー試験対策に役立てれば幸いです。

回想法の重要点


以下、重要な箇所だけ抜粋してみました。

・回想法:アメリカの精神科医バトラーが「過去の未解決の課題を改めて捉え直すこともできる積極的な意味を持つものである」と提唱。

・回想を用いたかかわりは、時・人・地域をつなぐ回想法やライフレビューとして展開している。
ライフレビュー:単に過去を思い出すだけでなく、自分なりに今までの人生を振り返り、評価し、その意味を探求することを通じ、人格の統合などを目指す方法。

・回想法とライフレビューはどちらも過去を思い出すことを介入手段だが、方法は異なる

・回想の聴き手は体験の真偽如何や事実の正誤より、語り手の体験の経緯やそれに伴う過去と今の想いに耳を傾ける過去と現在のつながりが、その人の生き方や価値感の理解の仕方を示す。

・ライフレビューは人生の解釈を語り手に委ねており、面接者はその筋道を整理することを手伝う聴き手になる。

・回想法には、個人回想法とグループ回想法がある。

・回想法で用いる小道具や材料と重ね合わせてケアに活用することも可能。それが五感の刺激を促すキッカケとなるが、事前にアセスメントで本人の生活史を聴取することが大切。

回想法の効果


回想法の多面的な効果は何か?
次のように、個人、社会、認知症の人、職員、家族と分けて効果をあげておきました。

個人・個人内面への効果

・ライフレビューを促し、過去からの問題の解決と再組織化および再統合を図る
・アイデンティティの形成に役立つ
・自己の連続性への確信を生み出す
・自分自身を快にする
・訪れる死のサインに伴う不安を和らげる
・自尊感情を高める

社会・対人関係的・体外世界への効果

・対人関係の進展を促す
・生活を活性化し、楽しみをつくる
・社会的習慣や社会的技術を取り戻し、新しい役割を担う
・世代間交流を促す
・新しい環境への適応を促す

認知症の人への回想法の効果

・情動機能の回復・意欲の向上
・発語回数の増加
・表情などの非言語的表現の豊かさの増加
・集中力の増大
・BPSDの軽減
・社会的交流の促進
・他者への関心の増大
・支持的・共感的な対人関係の形成

職員への効果

・高齢者の生活史や生き方に対する敬意の深まり
・グループメンバーの社会性の再発見
・日常の接し方への具体的示唆
・仕事への意欲の向上
・個別の高齢者に即したケアプランのための基礎的情報の拡大
・世代間交流の発展

家族への効果

・対人関係能力の再発見
・具体的な会話や対応への示唆
・家族の歴史の再確認
・世代間交流の自然な進展

さいごに

以上、回想法の効果を挙げましたが、回想法を通して、認知症の人自身だけでなくご家族や職員にも多大な影響を及ぼすことがあるんですね。
もっと復習して回想法の知識や技術をアップデートしていこうと思います。


最後までお読み下さりありがとうございました。
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