訪問リハから学ぶ対象者の状態把握②

訪問リハから学ぶ対象者の状態把握について②

みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)

以前、訪問リハビリの仕事をしたことがあるのですが、当時の私は観察力が弱かったので、少しでもレベルアップしたくOT訪問リハビリ研修会に参加したことがあります。
その時に配布された資料を元に、簡潔にまとめてみました。

>>前回の記事→訪問リハから学ぶ対象者の状態把握について

シャキ!

ここでは、訪問リハから学ぶ対象者の状態把握②についてお伝えします。

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フィジカルアセスメントとは?

・主観的情報→インタビュー、問診
・客観的情報→フィジカルイグザミネーション(視診、触診、聴診、打診)

あれ、いつもと何かが違う」と普段との違いに気がつくことが必要!
そのためには平常時の状態把握が欠かせない!

Bさんの事例

Bさんの事例を読んで、フィジカルアセスメントしてみましょう。

初回訪問時、KT40.2℃、P触知不能、BP測定不能
R66/分(浅表性)、意識レベル300
3日前から経口摂取できなくなり、だんだん反応がなくなってきたため、家族が本日往診の依頼した。

Bさんのフィジカルアセスメントは?

Bさんの事例から何を観察しますか?
・主観的情報は?
・客観的情報は?
・症状から考えられるのは何か?

以下が観察ポイントです。

観察ポイント・平熱は?
・いつから?
・全身状態は?
・随伴症状は?誤嚥の有無、尿路症状、腹痛、下痢など
・室温、掛け物

Bさんの経過

ショック状態であり、生命の危険がある。
直ちに主治医へ報告。主治医より「今晩まで持たないかもしれない」と説明、入院の希望があるかどうかを家族に確認。
家族は家で看取りたいと希望。
4点クーリングし、医師の指示で解熱剤を筋肉注射。
1時間後に永眠。

高齢者に多い発熱の原因

・誤嚥性肺炎
・尿路感染
・うつ熱→体温調節がうまくいかないため
・脱水→不感蒸泄が減少するため
・打撲や骨折
※高齢者は予備能が低く、発熱しないこともある!
・37度前後の微熱
・皮膚、粘膜の乾燥

発熱時の対応

・クーリング→大きい動脈の浅在する部分
・室温調整
・水分補給→誤嚥するなら、トロミを。
それでも誤嚥するなら、経口摂取を中止して主治医へ。→点滴を行うことが多い。
・解熱剤の使用は主治医の指示で行う。

発熱を引き起こす原因
以上、Bさん事例から考えられる症状は、脱水でした。


最後までお読み下さりありがとうございました。
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