胃ろう造設後の延命は?

胃ろう造設後の延命は?

みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)

胃ろう造設後の延命について勉強しました。
※認知症ケア指導管理士(上級)のテキストを参照にしています。

シャキ!

ここでは、胃ろう造設後の延命についてお伝えします。

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胃ろう造設後の延命

胃ろう造設は、食事摂取困難な人に対して胃ろうを造設しチューブを通して栄養剤を直接胃に流し込む方法を言います。

胃ろう造設された利用者の方に対し、リハビリをする上で何かと制限がありますよね…。

胃ろうを造設されたからといって、これで安心できません。
問題は不顕性誤嚥

食事を口から取らないので誤嚥性肺炎にならずに済むとは限りません。
唾液を気管内に無意識に引き込むことがあるからなんですね。

つまり胃瘻造設で栄養状態の悪化を防ぐことはできても、誤嚥性肺炎の完全な予防は難しいと言われています。

胃瘻造設の際に上部消化管内視鏡を用いた内視鏡的造設が普及しているとのことですが、造設後の30日間で5~10%程度もの患者が合併症などで死亡してしまいます。

胃瘻造設で5~10年もの長期延命が可能な患者もいるが、1年延命可能が患者は6割程度、残りの4割の患者が1年を待たずに死亡してしまう。

このように胃瘻造設により延命が可能となっても、誤嚥性肺炎などの合併症の繰り返しが多く、QOLが思ったほど保たれないことが問題になっているようです。

リハビリ視点からいうと、関節拘縮進行防止としての四肢関節運動だけでなく、頚部周囲筋群の伸張運動や開閉口運動などによる口腔機能の改善を視野に入れたアプローチが重要ではないかと思いました。


最後までお読み下さりありがとうございました。
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