肥満の膝OAの治療法
みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)
今日は、「膝OAの治療法」について勉強しました。
「肥満と膝関節症の関連 岡本連三先生」(整形外科看護2001 Vol6.no.11)を参照。
ここでは、肥満の膝OAの治療法について簡潔にまとめてみました。ご参考になれば幸いです。
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肥満の膝OAの治療法(保存療法)
生活指導
減量が重要!
20代の体重まで減量することが望ましい。
O脚の進行を避けるため、足部を外旋して内股に力を入れ、股内転筋を緊張させながら歩行する。
リハビリ
膝OA患者では膝動揺性が見られる。立脚期に外側方向に動揺(膝外側方動揺)する。
O脚により膝内側に荷重が集中
↓
外側方動揺により内側へモーメント作用で力学的ストレスが大きくかかる!
↓
軟骨がすり減る!
膝動揺を改善するためには、大腿四頭筋強化訓練が重要!
等張性訓練だと膝痛が生じやすいので、SLRによる等尺性訓練が望ましい。
SLR訓練
重り(1~3kg)を足首につけて、膝を伸ばしたまま上げる(床と踵の距離約15cm)
5秒間保持×20回、足関節を背屈位とすると大腿四頭筋訓練効果が↑
腰痛がある場合、反対側の膝を曲げる。
薬物療法
膝痛緩和のための非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)
肥満の膝OAの治療法(手術療法)
手術療法
手術適応は…
①膝痛がある
②歩行困難(連続歩行500m以内に制限される)
③内反変形(O脚)、まれに外反変形(X脚)
④内反変形では歩行時に膝の外側方動揺を示す
手術法
・高位脛骨骨切り術(HTO)
・人工膝関節置換術 単顆片側置換術(UKA)
・人工膝関節置換術 全置換術(TKA)
50,60代…HTO
70代以上…UKA,TKAが行われる
肥満は膝OAの進行を早める!
・肥満の方は膝OAの進行を早め、重度化することがある。
↓
減量が重要!
・膝の安定性を高めるなら…
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SLRが効果的!
最後までお読み下さりありがとうございました。
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