第52回国試の合格率&不適切な問題part4

OTPT国家試験のイメージみなさん、こんばんは。
崖っぷちの難聴のOT林です。

今日は「日本作業療法士協会誌No.63 2017年5月」に掲載されていた、第52回作業療法士国家試験の不適切であった問題を紹介します。
どこらへんが不適切だったのでしょう?
ぜひ挑戦してみてください!


問題1:腎臓の解剖について正しいのはどれか。

1.糸球体は腎臓質に位置する。
2.輸出細動脈は集合管につながる。
3.ネフロンは糸球体と尿細管からなる。
4.輸入細動脈はHenle軽蹄につながる。
5.腎乳頭はBowman嚢に覆われている。

問題2:血友病について正しいのはどれか。
1.脾腫がみられる。
2.血小板数が減少する。
3.点状紫斑がみられる。
4.膝に関節症をきたす。
5.自己免疫疾患である。

正解は↓のほうへ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

問題1の正解:解なし
文献によれば、1,2,4,5は誤っている。選択肢3は「ネフロンは1個の腎小体と(Bowman嚢と糸球体)と1本の尿細管からなる」と明記されており、糸球体と尿細管のみではネフロンを解することはできない。
したがって適切な解答が選択できないため、解なしとする。

問題2の正解:3と4(複数の解が選択できる)
血友病の症状は、乳児期と学童期にそれぞれ以下が挙げられる。
乳児期→点状紫斑状出血を呈する。
学童期→足・膝・肘関節への出血と熱感・腫瘍および激しい疼痛、腸腰筋出血(血腫)などを呈する。
よって選択肢3は乳児期に呈し、選択肢4は学童期に呈する症状である。したがって、選択肢3と4の複数の解が選択できる。

第52回国試の合格率は?

今回の国試の合格率が83.7%(5,007人)でした。前回の87.5%より3.8%下回ったようです。
というか、年に5,000人の作業療法士も!?
いつの間にか5,000人も超えていたんですね。ちなみに過去最高は44回の国試で5,405人。
私の時は3,000人超えていなかったもんなぁ。どれだけ作業療法士を目指す卵さんが多いってことですね!

一方、理学療法士は、今回の合格率が90.3%で合格者数が12,388人!作業療法士の合格者数の2倍以上となっています。
やはり理学療法士はいつの時代でも人気がありますな。
 
最後までお読み下さりありがとうございました。
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