Occupational(作業療法)は我を忘れてしまうような心の状態に導く療法

割り箸モザイク活動の素晴らしさを利用者やご家族様に伝わるには?

みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)

管理人が今の職場に転職した頃、デイの方で生活の活性化を図るために手作業活動を導入しました。

ただ別の職場では、手作業活動を取り入れていません。
あんでるせん作業なら取り入れているのですが、予算の関係で籐細工や割り箸モザイク、タイルモザイクを取り入れたくてもできないのです…。

さすがにあんでるせん作業だけだと飽きてしまいますので、いずれは割り箸モザイクを取り入れようと密かに目論んでいます。

シャキ!

ここでは、割り箸モザイク活動の素晴らしさを利用者やご家族様に伝わるには?をお伝えします。

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一人でも多く割り箸モザイクを知ってもらうには?

デイの方で割り箸モザイクを導入するにあたって、まずデイの利用者が一人でも多く知ってもらうにはどうしたらいいのか?

私の担当しているデイ利用者に、リハビリ室に配置してる作業テーブルではなく、デイの方のテーブルで割り箸モザイクの作業をするようにとお願いしました。

デイの新規利用者の方が増えてきたこともあり、中には割り箸細工のことを知らない利用者がいるんですね。
だから割り箸細工に興味を持ってもらうために、敢えてデイの方で作業してもらったのです。

つまり作業の様子をデイ利用者たちに見せるわけです!

※見せる作業=魅せる作業

案の定、利用者たちが次から次からへと見に来てくださいました。
一人でも多く興味を持ち、「自分もやってみたい!」と言ってくれたら、もうこっちのモンです。

あとは利用者による口コミで、割り箸モザイクへの知名度を高めます。

作品を展示する機会を作る

アクティビティ活動で完成した作品を展示する機会を設けることは大切です。それがご家族の人に見せるのにいい機会ですからね。

利用者たちの必死の思いで作り上げる作品の数々が完成に至るまでの工程過程を、写真や動画をSNSやサイトなどで公開したいものです。
面会に来れないご家族様や県外にいる親戚などに知らせてあげたいわけです。

作品を見せれば、「私は元気にやっているよ。楽しんでいるから心配しなくても大丈夫だよ。」というメッセージを伝えれば、面会に来れないご家族様はきっと胸を撫で下ろしくれるのではないかを私はそう思っています。

作品を媒体にして、ご家族様にメッセージを伝えるのも作業療法士の役目の一つですから。


↑片麻痺の利用者が制作した割り箸モザイク。

完成作品よりも作業に取り組む姿が見たい!


利用者が制作している様子を言葉で説明するのは難しいですよね?
だから完成した作品をお見せすれば、ご家族は喜んでくださるかもしれません。

ですが、管理人的には完成作品を見るだけでは「根気の要る作業を最後まで諦めずに取り組んだね」とご家族が理解してくれているとは思えません。

ご家族が知りたいのは「利用者自身が施設生活を楽しんでいるのか?」ではないでしょうか?

スマホの普及でいとも簡単に制作中の様子を撮ることが可能ですが、プライバシーの関係でそう簡単にいきません。

片麻痺で障害がある、認知症で記憶障害や見当識障害がある、さまざまな障害がありながらも生活する上での失敗体験が知らぬ間に積み重なってくると思います。

そんな方をターゲットにし、割り箸モザイクというアクティビティ活動に意欲的に取り組むことによって、疎外感や自信喪失感など否定的な感情から少しずつ自信を取り戻すなど、精神面や感情面でプラスに感じられるようになると思います。

アクティビティ活動を提供する上で大切なことは、楽しさを感じられるようになること。
楽しさが感じられれば、ずっと続けられるし、結果的に最後まで作品を仕上げていく。

確かに数多くの失敗をしたかもしれないけど、アクティビティという手段を用いて対象者自身が「まだいけるやねん!」という自己効用感を実感できる場や時間を設けることが大切だと思います。

少しでも気持ちの変化があれば、対象者の人の生活が変わってくるでしょう。

制作中の様子をスマホの動画で撮り、普段とは異なる対象者の姿をご家族様にお見せできればいいなと思います。
対象者が懸命にかつ楽しんでいる様子が分かれば、ご家族様は安心してくれると思いますから。

実は、以前、管理人はこういうやり方で実施したことがありました。
事前にご家族様と対象者に了承を頂き、スマホで対象者の割り箸モザイクに取り組む姿を撮影したことがあります。

後日、面会にいらしたご家族様にお見せすると、非常に喜んでくださいます。
例えば「こんなに集中しているんですね!」とか「片手でも器用にできるんだ!」とか、ご家族様にあまり見せない言動に驚かれていました。

まだ自分でできることがあるとか施設生活に慣れてきてると知り、安心してくださるのです。

作業に取り組む時の様子を口頭で伝えるのではなく、実際に見てもらうことが一番です。
それが無理なら、許可を得た上で動画をお見せするのも一つの手です。


最後までお読み下さりありがとうございました。
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