
作品を媒体にして家族とのつながりを確認する!
みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)
細かい作業をする人が好きな80代の女性利用者Aさん。
Aさんには、以前、こんな作業をお願いしました。
大豆に顔を書いて頂きました^^
喜怒哀楽の表情まで書いて下さったので、結構、センスのある方でした。
ある日、リハビリをするためにAさんの居室に訪ねて、こんなカワイイモノが置いてありました。
アサリの貝を使って、お雛様を作ったと言う…。
シジミの貝ではありません。
結構大きめのアサリの貝なんです!
よく出来ていますよね~?
さらに、こんなカワイイ熊さんも、ご自身で作ったと言います。
なんてキュートな熊さんなんでしょう!!

これを作ったのはどうして?
Aさんに尋ねてみました。
すると、

家族とのつながりが増えるから!
…とのこと。
自作品を媒体にして、家族とのつながりを確認するというわけです。
家族が自作品の話題に触れれば、コミュニケーションが増えるのでお互いの家族愛を確認できるというわけですね。
だから、Aさんはオリジナリティーのある作品をたくさん作り、それを媒体にして家族とのコミュニケーションを増やしていたと言うのです。
普通だったら「作るのが楽しいから。」と当然の答えが返ってくると思いました。
でも、Aさんだけは違いました。
作品を媒体にして家族とのコミュニケーションを取りながら、つながりを再確認するためという明確な目標があったというわけですね。
実は、Aさんの言葉がきっかけで、アクティビティを通して「もっと家族とのつながりを増やしていけるように頑張らなくては!」と思うようになったのです。
今でもAさんの言葉を大切にしています。
作品を媒体にして「対象者=家族のつながりを保つ」、それが作業療法士としての重大な役割かなと思っています。
最後までお読み下さりありがとうございました。
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