OTの手作りテーションとは?

役に立つOTの手作りテーションとは?

みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)

当サイトの管理人がリハ専門学生時代、大変お世話になった恩師(作業療法士)がいました。

その先生にご指導して下さった「作業療法士の真の姿」について、色々と気付かせ、そして、考えさせられました。

この手作りテーションという言葉は、実は、その先生の造語です。

手作り作品を通して、リハビリを行う」という意味です。

シャキ!

ここでは、手作りテーションの3つの原則についてお伝えします。

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手作りテーションの3つの原則

手作りテーションの3つの原則があります。

それは…、

 

安い!

簡単!

カッコいい!

 

「安い!」の原則

安い!は作品作りに必要な材料費をなるべく低コストで実現することです。

OTのための手工芸カタログがありますが、ご承知の通り、高額です。

勤務先では、当然ながら予算を超えるような材料費を買ってくれません。土下座してお願いしても、1円でも出してくれません。

どこでも手に入れられる身近な材料を用いるわけですね。

最近の100均ショップは、ジャンルを問わず、非常に豊富な商品が揃っていますので、材料を調達しやすいと思います。
車椅子シーティングを行う時でも100均で売っているようなモノを使うことが多いです。

100均ショップは、まさにアイデアの宝庫です。
リハビリに使えそうなモノが身近にあってたくさんあるんですよね。

このようなモノをリハビリやアクティビティに活用しようとアイデアが浮かんでしまうのも、作業療法士ならではと思います。
管理人も月に2,3度は100均一ショップに足を運びます。次から次へと新作品が出てくるんですよね。

入った途端、一般客ではなく、作業療法士としての本気モードに入ります。

またエコロジーの観点から、包装紙や段ボールの二次利用・有効活用をうまく促すことも安いに当たると思います。

「簡単!」の原則

簡単!は、作品作りの工程がシンプルであること。

私たちの職場では、高齢者の方々が対象ですから、認知面を考慮して、シンプルな工程を工夫する必要があります。

もちろん、片麻痺や運動失調など、どんな障碍を呈しても簡単に手作りができるようにアプローチします。

「カッコいい!」の原則

カッコいい!は、見映えのする作品ができるという意味です。

安い材料で工程も非常に簡単なのに、なぜこんなにカッコいい作品が出来あがるのか?」となるように配慮しながらアプローチします。

手作りテーションの3つの原則である安い!簡単!カッコいい!を実践することで、利用者が作品に愛着が湧き、また作品を通して他利用者との交流も増えてくると思います。

家族や親戚の方々に作品を見せることで、「私はこの施設で楽しんでいるよ。心配しないで!」という安心感をメッセージとして伝えることもできます。

見せる作品というより、せる作品という言葉の方が適切かもしれませんね。


最後までお読み下さりありがとうございました。
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