ん?ふくらはぎのところにしびれてる?
しびれがふくらはぎの外側に出ているとしたら、それは腓骨神経麻痺(ひこつしんけいまひ)かも?
足裏と踵のところにもしびれてるぞ!?
それは足根管症候群かも?
ここでは、腓骨神経麻痺と足根管症候群の原因や症状、治療についてお伝えします。
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腓骨神経麻痺について
腓骨神経の働きは足首や足指を持ち上げる運動と下腿外側の皮膚感覚を支配しますが、それが麻痺を起こすとどうなるのでしょうか?
腓骨神経麻痺の原因
腓骨神経麻痺の原因は、次のように2つに大きく分けられます。
- 圧迫
- 炎症
どちらかというと、圧迫によるしびれが多いとされています。
腓骨神経は膝の裏からふくらはぎ外側の皮膚の表面を通っているため、不自然な姿勢の取り方によって神経が圧迫されやすいからです。膝を曲げての中腰の状態で長時間続けたり、正坐や足を組む姿勢を長時間にわたっているなど、他に締め付けの強い長い靴下やギプスによって腓骨神経が圧迫されることがあります。
腓骨神経麻痺の症状
- 垂れ足(foot-drop、drop foot)
リハビリ用語で下垂足・尖足とも呼ばれる。自力で足首や足指を持ち上げられない。足部が下に垂れた状態になるわけですね。
- 足の甲のしびれ
下肢外側から足背に及ぶ感覚障害(鈍くなる)と異常感覚(しびれ)が起こります。
これらの症状が普段の生活に、どういう支障を来すのでしょうか?
下記の症状に当てはまるものはありますか?
2.靴下や靴がうまく履けない。
3.サンダルやスリッパが歩いている時に脱げてしまう。
4.つま先立ちができない。
5.足背や足指にあざ(内出血班)が知らぬ間にできている。
上記のうち1つでもあれば、まず腓骨神経麻痺を疑ってみる必要があります。もし両足とも垂れ足となってしまったら、どんな歩き方をするのか想像できますか?
リハビリ用語では、鶏状歩行 (けいじょうほこうsteppage gait)という言葉があります。読んで字の如く、鶏のような歩き方をします。
健康な人の歩行は、まず踵から床に接地してから足指へと接地していきますが、腓骨神経麻痺の場合は、垂れ足のため足指が床を擦らないように膝を高く持ち上げて足指から接地となります。つま先をぺたぺたと地面に打ち付けるような歩き方となります。
そういう人を見かけたら、病院へ一度診断を受けるように促してください。
腓骨神経麻痺の治療
一般に保存療法が中心となります。具体的には、運動・物理・装具療法があります。
足根管症候群について
ある日、台所に立っていると急に右足の裏と踵にジンジンとしびれが…!?
それ、足根管症候群(そっこんかんしょうこうぐん)の可能性が高いと思われます。
足根管症候群の原因
足根管の中を通る脛骨神経の圧迫によって痛みやしびれを生じます。
足根管症候群の原因として挙げられているのは、足首の捻挫や骨折、足首の変形、足の歪みなどの足関節外傷、他に腱鞘炎や静脈瘤などもあり、外科や整形外科などが専門となります。
もし該当する原因が心当たりがないのであれば、ふくらはぎや踵に過度の負荷を与えると足根管症候群につながることも考えられます。試しに内くるぶしのすぐ後ろを叩いてみてください。すると足の裏に痛みやしびれが放散していれば、足根管症候群の恐れがあります。
足根管症候群の症状
足根管症候群の症状には、次の通り。
- 足裏の痛みやしびれがある
- 焼け付けるような痛みが出る
- 夜間時の痛みが出る
- 立ったり歩いたりすると足裏の痛みやしびれがある
足根管症候群の治療
足首の変形や骨の歪みなどの外傷で神経が圧迫されている場合は、足首の関節の異常を矯正します。腫瘍や腱鞘炎などの内因性の要素が大きい場合は、安静や消炎剤、ステロイドホルモンを用いた神経ブロック注射による治療が行われます。
仮に治療法を行っても、症状が改善・解消されない場合は、手術によって神経を圧迫しているものを取り除くことになります。
1つ注意してほしいのですが、足裏のしびれや痛みをそのまま放置すると治療の回復を遅れることになります。
足裏には、転ばないようにするための重要な機能が働いています。私たち人間は身体のバランスを維持するために、視覚情報や耳の三半規管の情報、そして足の裏から伝わる情報が伝わって初めてバランスが崩れることなく安定した立位や歩行ができるのです。
もし足裏にしびれや痛みがあると、これらの情報が遮られてしまい身体全体のバランス感覚に問題が起こってしまいます。したがって、症状が出てきた時点で早い段階に外科や整形外科を受診されることをお勧めします。
最後までお読み下さりありがとうございました。
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