体位変換の前に、脈拍と血圧をチェック!
みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)
健康な人でも、急に立ち上がると立ちくらみがすることがあります。
管理人も、時々立ちくらみすることがあります。今はある動きを入れながら気をつけているので、立ちくらみがしません。
この、ある動きというのは、
ゾンビのようにノロノロと立ち上がる、ことです。
もし利用者のリハビリの最中に、立ちくらみがあったらと思うと、ゾッとしますね。
生理学が得意の人なら、立ちくらみが起こるメカニズムについて説明できると思います。
が、私の場合はあまり自信がないのでちょっと確認してみました。
ここでは、立ちくらみと起立性低血圧の関係についてお伝えします。
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立ちくらみと起立性低血圧の関係
立位を急に取ると、一時的に心拍出量が減少し、下肢に血液がうっ滞することから静脈還流量が減少します。
その結果、脳へ送る血液の量が減少するから立ちくらみが起こります。
健康な人は体位の変化に伴う血圧の変動に対して、すぐに回復させるための調節機構を備えていますが、高齢者、特に臥床傾向のある人は、血圧調節機構が適切に機能できず状態が悪化することがあるでしょう。
これが起立性低血圧と言われています。
この状態が頻繁に起こる人は、脳への循環反射機能が低下し、めまいや悪心、意識低下などの貧血症状を来してしまいます。
ですので、体位変換の前に一度バイタルをチェックした方がいいんですね。
そうすることで、体位変換の際に、血圧調節機構が機能しているか?また体位変換が可能な身体状態にあるか?を判断・予測することができます。
ほぼ寝たきりに近い利用者を起こす場合は、特に注意が必要だと思います。
状態を確認しないで、無理に起こし、そのまま車椅子へトランス介助をするスタッフがいます。
無理に起こす=急な動き
無理に起こす時って、急な動きを取るのと感覚的に似ていると思います。
急な動きを取ると、利用者の血圧調節機構が十分に機能していない可能性があると思うので、せめてゆっくりと優しく起こすようにしてもらいたいものです。
万が一、起立性低血圧が起きた時の対処を臨機応変に行えるようにしたいですね。
体位変換をすれば褥瘡はできないと思っている人は、ホンマにそうか?
体位変換を2時間ごとに行なうことは介護の基本です。
褥瘡予防の見地から通常2時間ごとに体位変換を行なうのが望ましいとされています。
でも、これは健常者を対象とした研究結果から示唆されたものなんですよね。
すでに褥瘡をもっている利用者には即していないと思います。
ですので、体位変換を2時間ごとに行えば、褥瘡はできないと思うのは早計です。
すでに褥瘡を持つ方に対しては、今後も他部位に褥瘡を発生する恐れがあると考えれます。
クッションを用いたポジショニングを適切に置いているか?
シーツや衣類のシワは残っていないのか?あるとしたら、きちんと背抜きや踵抜きなどを行なっているか?
体圧分散が図れるように工夫しているか?
などなど、栄養状態などの内的要因だけでなく、外的要因も含めて評価することが大切だと思います。
最後までお読み下さりありがとうございました。
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