みなさん、こんばんは。崖っぷちの難聴OTの林です。
仰臥位や側臥位、腹臥位においての褥瘡の好発部位は、どこなのかを大体分かると思います。腹臥位なんてあまり目にする機会がないけど、念のため、確認するといいですね。
では、ギャッジアップした時の座位と車椅子座位はどうでしょうか?
ここでは、車椅子座位の褥瘡好発部位についてお伝えします。
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車椅子座位の褥瘡好発部位は?
車椅子に長時間乗車していると、褥瘡ができそうな部位はどこだと思いますか?それがどこなのかを知っておくと、褥瘡予防の観点から役立つはずです。
①仙骨部・脊椎凸部
仙骨座りが続く時に起こります。
②座骨結節・大転子部
骨盤が傾斜している時に起こります。
ちなみに仰臥位や側臥位、腹臥位、座位における褥瘡好発部位は次の画像をご覧ください↓
出典:https://www.medicmedia-kango.com/2017/01/3312/
車椅子座位の褥瘡予防
私の施設には標準型車椅子を所有していますが、この車椅子自体が原因で仙骨座りになる利用者がたくさんいらっしゃいます。
シーティングによる車椅子調整で仙骨座りにならないように努めているのですが、介護職員の協力がないと改善が難しいと思われます。
私が以前、発表したシーティング勉強会で次のようなポイントを強調してお伝えしました。
②足底がしっかり接地するようにフットサポートの調節を行う。
③姿勢が崩れたら、ほうっておかずに座り直しの介助をこまめに行なう。
ですが、それでも積極的に行なえていません。車椅子座位の褥瘡好発部位があるのを意識して、褥瘡予防に努めて欲しいものです。
意外と見逃しやすいのが、フットサポートの高さ!高さをきちんと調節できてないと、臀部痛の発生や膝の左右偏位、仙骨座りの要因となります。
姿勢が崩れている人がいるというのに、そのまま放置しちゃうんですよね。少しでも気が付いたら、座り直し介助をしてもらいたいモノです。一度座り直し介助をすれば、利用者は安定した姿勢を保ちやすくなるだけでなく、腰痛の予防や座骨からの感覚入力が可能となると思います。
車椅子の座面シートに少しでもたわみがあると、座位姿勢が崩れやすくなります。そこで、たわみを減らす既製品の車いす用座クッションを使う、もしくは合板など敷いて座面をフラットにするなど工夫すれば解決できる思います。