車椅子シーティング
みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です。

車椅子乗車の方で、よく見られる”ずっこけ座り(仙骨座り)”があります。

シャキ!

ここでは、なぜ、ずっこけ座りが起きるのか?について話したいと思います。

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どっちがずっこけ座り?

どちらの座位姿勢が悪いのか?明らかに左側の座位ですよね。
車椅子の背もたれから臀部が離れています。坐骨で支持しているよりも仙骨で体を支持していることになります。

健康な人のお尻

図示の通り、健康な人は臀部の形が
臀部の筋肉があり接触面積が広いので、座位耐久性が高いです。それに自分で座り直すほどの能力があれば、褥瘡などリスクなんて心配無用。とはいえ、たとえ映画館にある座り心地の良い椅子でも、2時間座りっぱなしだと臀部が痛くなってくるものです。

無意識にお尻を上げたり足を組み替えたりと、臀部にかかる圧力を分散しようと体が反応するはずです。それから痛みや圧迫感が解放してきたら、姿勢を良くしようと座り直すでしょう。

高齢者のお尻

臀部の形が3となっている人はいいけど、車椅子生活中心で高齢者の方はどうでしょう?上の図示でいうと、高齢者の人は臀部の形がW

臀部の筋肉が萎縮していると、接触面が坐骨結節のみとなります。突出している坐骨結節が皮膚を突き破ろうとするほど、強い痛みが伴ってきます。また、身体の重さを保持できない方が多いでしょう。

臀部の形がWの人が車椅子に長時間座っていると…、

尻が痛い!

尻を持ち上げる

少し楽になった^^

尻がまた痛くなった!

尻を持ち上げる

ふぅ、少し楽になったよ^^;

うッ!またまた尻が痛いねん!

尻を持ち上げる

・・・
・・

この繰り返しによって、臀部が前方へと移動し結果的にずっこけ座り(仙骨座り)となるんですね。

ずっこけ座りの怖いところは…、

・臀部を圧迫する力が↑ →3倍
・臀部が前方にずれる力が↑ →8倍

臀部への圧迫と前方にずれることにより、臀部がひきつれて痛いのです!ずっこけ座りは褥瘡リスクが高まるので、注意が必要です。

※車椅子の座面に滑り止めマットを敷いてませんか?↓

指標となる座位姿勢

座り直し介助、自力で座り直しができる方には、以下の理想的な座位姿勢に近づけるようにフォローしてください。

でもそこまで細かく覚えるのは大変でしょう。手短に済みたいのであれば、以下の3つのポイントを意識するといいかなと思います。

3つのPOINT

1.坐骨で体を支えるように十分に臀部を後ろに引く。
2.足底がしっかり接地するようにフットサポートの調整を行う。
3.骨盤が水平になるように調整する。

臀部をしっかり後方に引くだけでも、対象者は安定した姿勢を保ちやすくなります。また、腰痛の予防や坐骨からの感覚入力が可能となりますね。
当然ながら、良肢位を保てる人でも、長時間同一の部位に圧力がかかると褥瘡を作ることがありますので、定期的に座り直しの介助が必要です。(定期的に行う体位変換と同じように)

最後までお読み下さりありがとうございました。
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