家族向け「車椅子用クッションのQ&A」
みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)
老健施設で勤務していた頃、家族向けの車椅子用クッションに関するQ&Aを作成したことがあります。
スタッフやご家族様にクッションのことで質問されてもスムーズに返答できるように用意しておくと安心ですよね。
せっかくなので、ここにクッションに関するQ&Aを用意しました。ご参考になれば幸いです。
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車椅子用クッションのQ&A
Q:なぜ車椅子用のクッションが必要?
通常の車椅子は、本来、移動用具として扱われ、椅子の代わりとして使用するのは問題です。
座面は布が一杯張ってあるだけで、たわみが生じやすく長時間座れるような構造になっていません。
たわみのあるシートに座り続けると、円背や骨盤の回旋や後傾をもたらし、ずり落ちなどの不良姿勢を招くだけでなく、脊柱の変形や関節拘縮、褥瘡などの二次障害を誘発し、より介助を要する状態へと招いてしまうことがあります。
そのため、安定した座位姿勢の確保や二次障害の予防としての車椅子用クッションが必要になってきます。
Q:車椅子用クッションの役割・目的は?
車椅子に快適に座るためには、車椅子用クッションが必要不可欠です。当施設では、不良姿勢になりやすい、お尻が痛い、褥瘡が起きやすい方には車椅子用クッションの導入を検討しています。
クッションの役割・目的としては、以下の通りです。
① お尻や腰などの痛み緩和
② 姿勢保持、圧分散
③ 褥瘡の予防や改善
④ 誤嚥や流涎の減少
⑤ 食事動作の向上 ・・・などです。
Q:座布団と円座(ドーナツ型)の使用はダメ?
日本の習慣で座布団を使うことがありますが、褥瘡予防の観点から見ると明らかに誤りです。円座は座位姿勢が崩れやすく、座布団と同様、褥瘡予防の機能がありませんので、当施設では車椅子専用クッションの使用を推奨しています。
Q:どんな人でも車椅子用クッションは必要?
当施設は高齢者の寝たきり防止のために、車椅子乗車による離床を促すように力を入れていますが、クッションなしに長時間座らされていると、善意で勧められた離床によりかえって褥瘡や拘縮の憎悪や変形などの二次障害を呈する恐れがあります。
1日の大半を過ごしている車椅子使用の利用者様が、乗車による苦痛を強いられない、そして二次障害を誘発しない快適性の高い車椅子生活を送るために、どんな人でも専用のクッションが必要となります。
★クッションのことでご質問等ございましたら、リハビリスタッフまでどうぞ。
…とこんな感じにしました。
少しでも車椅子用クッションに関心を持ってくれたら嬉しいですね^^
最後までお読み下さりありがとうございました。
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