車椅子シーティング
みなさん、こんばんは。
崖っぷちの難聴のOT林です。

介護施設や老人ホームには、円背姿勢の利用者が多くいることと思います。標準型の車椅子に座った円背の利用者を見ると、重力に身を委ねた姿勢で一見楽なように見えませんか?
ところが、それは大間違いです!そんな人が標準型の車椅子に座ると背骨の凸部分がバックサポートに当たるため、「背中が痛い!」と訴え、さらに長時間座り続けると、胸部や腹部が圧迫されて食べ物の消化吸収が不良だったり呼吸を妨げたりします。

ここでは、高齢者に多く見られる円背姿勢へのバックサポートについてお伝えします。

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円背姿勢への車椅子シーティング

車椅子生活中心のある利用者が円背姿勢で、いつも背部痛を訴えていました。どれくらいのツライのかをAさんに尋ねると、「ツライに決まってるや~!背中が痛くてかなわん!それに首が疲れるし!」とのこと。
確かに円背の突出している骨が車椅子のバックサポートに当たって痛いだろうと思います。

首は結構疲れるでしょうね。視線を前方に向くには、頭部を起こさなくてはなりません。起こすには首の筋肉を総動員させる必要があります。

そこで、円背姿勢の方の車椅子に対するシーティングを行いました。
本来なら、座面や背もたれの調節機能が備わったモジュラータイプの車椅子が理想的だけど、私たちの施設には置いてありません。ご家族様に購入を勧めるも、経済的な理由で購入に至らず。
結局、施設が所有している標準型の車椅子をそのまま使うしか方法がありません。
 

円背姿勢向けのバックサポート制作

そこで、当時、実習で来ていたOT実習生と共同制作してみました。
標準型の車椅子のバックサポートをすべて外し、ジーンズのような素材を使ってゆるみのあるバックサポートを制作(※写真①)。

円背姿勢シーティング

※写真①

 
バックサポートの紐は靴の紐をイメージしました。それなら背部に沿って紐を緩くしたりきつくしたりと調整できるわけですね(※写真②)。

※(写真②)

 
早速、Aさんに座って頂き、脊柱の変形に合わせながらバックサポートの紐を調整しました。そうすると、標準型の車椅子では見られていた「骨盤の後方の隙間」や「肩甲骨の隙間」が改善!

背中が全体的にバックサポートに接触しているので、脊柱を支える筋肉の働きが効率よく疲労が少ない活動的な座位姿勢が取れます。食事の際でも、手を自由に動かせ、頭部も楽々と挙げられるようになったと、嬉しい言葉を頂きました。

Aさん「なんじゃよ~!もっと早くやってくれればよかったのに!」

私「す、すみません…。」

Aさん「でも、楽になったわ!背中も痛くないし。ありがとね!」

おしッ!「ありがとう」を頂きました!(←感謝されると嬉しいですよね^^)

最後までお読み下さりありがとうございました。
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