褥瘡発生の4つの原因と対策について
みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)
今日は、褥瘡について再確認しました。
簡潔にまとめましたのでご参考になれば幸いです。
ここでは、褥瘡発生の4つの原因と対策についてお伝えします。
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褥瘡ができやすい人って?
・急性期、終末期や高齢者に多い。
※高齢者は糖尿病、腎機能障害、高血圧心疾患などの複数の疾患を持つ場合が多い。
下痢、浮腫、脱水、誤嚥性肺炎などの栄養状態を妨げる要因を複数併せ持つ。
褥瘡発生の4つの原因
①圧迫
・自力体位交換不可
・関節拘縮、やせて骨の突出がある。
・シーツや衣類のしわ
↓
長時間同一の体位、血流悪化、皮膚の圧迫
②摩擦
・体の位置をずらす時に引きずる。
・ギャッチアップ時や椅子、車椅子からのずり落ち
③不潔
・汗や尿、便で皮膚が汚れ、かぶれやただれが発生する。
・擦り刺激などにより皮膚に傷み→細菌が侵入し化膿する。
④栄養不足
・低栄養による浮腫みの発生
・皮膚が傷付きやすくなる。
・抵抗力や回復力の低下
※褥瘡の定義や診断について↓
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褥瘡予防のポイント
入所時のOHスケールのチェック
↓
リスクにより早期に褥瘡予防マットを導入する。
OHスケールの使い方
・採点方法
①自力体位変換能力
②病的骨突出(仙骨部)
③浮腫
④関節拘縮
↓
危険因子レベル分けをする。
↓
合計点数が高いほど褥瘡になりやすい!
※私のコメント→老健にいた頃、よくOHスケールを用いてました。結果に応じて、早期にマットレスや専用クッションを用意するよう心掛けました。
対策は?
褥瘡の原因となる4点に対しての対策を紹介したいと思います。
①圧迫に対する対策
・基本は体位変換
・褥瘡予防マットの使用
・ポジショニング
・座位時は90度ルール→股関節90度、膝関節90度、足関節90度
・衣類の縫い目やポケット、ボタンも圧迫の原因にあるので注意する。
※座位時は90度ルールに関する記事↓
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②摩擦、むれに対する対策
・尿、便汚染時はすみやかに交換する。
・体交時に引きずらない。
・ギャッチアップ時に背抜き、踵抜きをする。
・シーツや衣類のしわを伸ばす。
・車椅子に乗車時は90度キープ、ずり落ちがある時は補正する。
※私のコメント→背抜きや踵抜きは意外と見逃しやすいので、気を付けたいモノです。車椅子乗車時、ずり落ちが見られたら姿勢を補正するだけなく、衣類の背部にできたしわやズボンの股部分もきちんと伸ばした方がいいですね。ズボンを引き上げる際に、どうしてもズボンの股部分にしわが寄せてしまいますから。
③不潔に対する対策
・リスクのある人は、定時のオムツ交換だけでなく、離床時のオムツや個別時間の設定をする。
・発汗や分泌物時の皮膚の清潔保持に努める。
・オムツ交換時の陰洗と乾いた下拭きで押し拭き、その後、皮膚バリアのためにワセリンを塗布する。
④栄養不足に対する対策
・食事摂取状況の把握をし、摂取量低下の場合は、高カロリーゼリーなどの検討
・夜間の良眠
<補足:血流低下に対する対策の場合>
・足部の冷えは血流が低下し、褥瘡のリスクが高くなるため、足部の保温は不可欠。
最後までお読み下さりありがとうございました。
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