円背姿勢の人に見られる弊害とは?
みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)
今日は座位での円背姿勢の人に見られる問題について説明したいと思います。
円背姿勢によく見られるのは、骨盤が後傾位で脊柱Cカーブを描いていることです。そんな方が標準型車椅子に長時間乗車するのは適していません。
円背姿勢対応の調節機能付きモジュラー型車椅子を利用したほうがいいということになります。
では、標準型車椅子や普通の椅子に円背の人が座ったら、どんな弊害が見られるのでしょうか?
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円背姿勢に見られる弊害とは?
- 心肺機能の低下
→深呼吸が困難により肺の容量が↓
- 頭頚部や肩などの筋緊張↑
→頚部や肩関節など可動範囲の狭小。首や肩のコリがひどくなる。
- 上肢を効率よく使えない
→ADL動作制限
- 嚥下や摂食機能の低下
→噛んだり飲み込んだりするのが大変。ムセやすくなる。
- 背部痛の憎悪
→背部の骨突出が背もたれに接触して痛む。
- 刺激入力の不足
→頭頚部過屈曲位で周りを見るのが辛くなり、外部からの刺激入力が乏しくなる。関心が薄れ傾眠がちに。認知症発症リスク↑
他にも考えられる弊害があるでしょうが、少しでも弊害を少なくするためにも身体構造に合った車椅子を早期から利用することが大切なんですね。
車椅子乗車は1日の大半を占めることもありますから、モジュラー型車椅子に替えるだけでも、活動性やADLの向上、介護負担の軽減など効果が期待できると思います。
以上が、車椅子乗車上、円背姿勢の人に見られる弊害をいくつか紹介しました。そのような人が身近にいましたら、少しでもいいので気にかけてくださいね。
※オススメの文献※
・高齢者のシーティング第二版 廣瀬秀行・木ノ瀬隆著
初版を持ってるけど、第二版も気になる!とても参考になるので、シーティング初心者にはぴったりな書籍です。
最後までお読み下さりありがとうございました。
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