臥床時の食事姿勢はどう?30度仰臥位と90度座位のメリットとは?

臥床時の食事姿勢はどう?30度仰臥位と90度座位のメリットとは?

みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)

臥床の方に対し、食事時の姿勢はどう対応をとっているのでしょうか?
ほとんどは30°仰臥位にして摂食を試みていることが多いかもしれませんね。

では、30度仰臥位と90度座位のそれぞれのメリットは何でしょうか?

シャキ!

ここでは、30度仰臥位と90度座位のメリットについてお伝えします。※前職場でSTによる勉強会に配布された資料をもとに簡潔にまとめてみました。

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30度仰臥位のメリット

・食物の取り込みや送り込みに障害のある人では30°にすることで重力が利用でき、取り込みや送り込みがしやすくなる。
・気道より食道に食塊が入りやすい。

準備期・口腔期・咽頭期に障害がある場合、30度仰臥位として良いということになりますね。

ただし!
頚部前屈位にしないと、咽頭と気管が直線になり誤嚥しやすいので前屈位(30度位に顎を引いた状態)にしましょう。
前屈位にしたほうが、咽頭と気管に角度がついて誤嚥しにくくなります

あと、就寝時にきちんと枕を首元まで当てているか確認してくださいね↓
ベッド上、頭を枕にきちんと乗せてる?頭頚部のポジショニング

90度座位のメリット

・自力摂食しやすい。
・胃食道逆流を起こしにくい。

食道期に障害がある場合、90度座位を取りましょう!

食後すぐに寝ると、胃~食道逆流の原因となり、誤嚥性肺炎へとつながる危険性が高いので要注意です。
食後2時間、最低でも30度くらい体を起こすようにします(ギャッジアップ)。

肺炎は日本の死因の第四位ですし、しかも肺炎を起こした高齢者のうち、約70%に誤嚥があったと言われています。
ホント、肺炎って怖いですね…。


最後までお読み下さりありがとうございました。
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