車椅子シーティング
みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です。

施設や病院など、医療福祉施設に標準型車椅子を常備していることが多いと思います。
スーパーや空港、駅など公共施設にも置かれていますが、あくまでも移動手段のためのモノですから、使用しても問題ありません。

問題は、老人施設にある標準型車椅子を椅子の代わりとして長時間使用されることです。

シャキ!

ここでは、なぜ標準型車椅子はダメなのかをお伝えします。

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標準型車椅子の問題点


まず標準型車椅子の問題点は次の4点あります。

一般車椅子の問題点

①寸法の不適合
②スリングシート
③トランスファーの問題
④操作性の問題

なかでも問題視とされるのが、②のスリングシート。車椅子は折りたたみ機能を優先しているため、スリングシートを使われています。折りたたみ式なので、座面上にはどうしてもたわみが生じてしまいます。

実は、このたわみが不良な座位姿勢を招くのです!このことについて知らない人が多いみたいですね。

スリングシートが原因で招く座位姿勢

たわみのある座面に座ると、どんな不良座位姿勢が招くのでしょうか?
代表的な姿勢問題には、次の3つの姿勢があります。

不良座位姿勢

①仙骨座り(骨盤の後傾)
②脊柱の側弯(骨盤の傾斜)
③斜め座り(骨盤の回旋)

仙骨座り(ずっこけ座り)はよく見られる座位姿勢ですが、他に骨盤の傾斜と回旋という座位姿勢も見られます。
骨盤の傾斜というのは、左右のどちらかに傾く状態のことで、片麻痺の人によく見られる座位姿勢です。

※図は「図解 四肢と脊椎の診かた」より引用

片方ばかり(重心がかかる側)に集中すると、坐骨結節や大腿骨大転子の圧迫による褥瘡や脊柱側弯という変形を来す恐れがあります。それだけでなく、身体を支えるために上腕(もしくは手)でアームサポートを把持すると、食事や移動の妨げになるなど、上肢機能の損失が起こります。

骨盤の回旋ですが、特に小柄な方によく見られると思います。

小柄な体に比べて座面の幅が広すぎると、座位姿勢は安定せず、身体が左右のどちらかに傾いてしまいます。

また、片麻痺の方でも骨盤の回旋が起こるので、斜め座りになりやすいです。車椅子を健側の上下肢で駆動すると、徐々に斜め座りになってきませんか?

斜め座り

骨盤の回旋

さらに駆動すると

仙骨座り!

以上が、スリングシートが招く不良座位姿勢でした。
※参考文献↓
高齢者のシーティング第二版 廣瀬秀行・木ノ瀬隆著
初版を持ってるけど、第二版も気になる^^;とても参考になりますので、シーティング初心者にはオススメできる本です。

最後までお読み下さりありがとうございました。
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