このクッション、ボトミングアウトになってない?
みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)
座布団や市販のクッションを使っているから、「褥瘡予防になる」と安易に思っていませんか?
健康な人なら、使用しても問題ありません。
自分で座り直せますからね。
ところが、車椅子レベルの方はそうはいきません。
個人の身体状況に合った車椅子用クッションを使用するのがベストです。
車椅子用クッションだからと安心せずに、クッション自体がボトミングアウトになっていないか確認したいところです。
ここでは、クッション使用に見られるボトミングアウトについてお伝えします。
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ボトミングアウトとは?
褥瘡予防をうたったクッションが多く出回っていますが、どれがいいのか判断に迷ったりしませんか?
褥瘡予防のためのクッションを使っているのに、褥瘡ができてしまうのは恐らくボトミングアウト(底付き)が原因かもしれません。
ボトミングアウトは、仙骨や尾骨など骨ばった部分が沈み込んで車椅子の座面にあたることをいいます。
試しに23kgの重りを約5cm高さのスポンジクッションに乗せると、どうなるか想像できますか?
写真のように、重さが沈み込む深さが約4cm、底付きしない厚さが約1cm。
※実際に人が座ったら、もっと沈み込みます!
ボトミングアウトチェック方法
今お使いのクッションがボトミングアウトが生じていないか?
チェック方法としては、坐骨結節や尾骨下に指を入れるだけです。
ボトミングアウトをチェックすることで、褥瘡予防をうたったクッションが、実は褥瘡予防の機能なんてなかった!と認識できるかと思います。
クッションを購入する前提条件として、「底付きしない厚さ」が選択の大きな目安となります。
参考文献「高齢者のシーティング」によると、「褥瘡発生のリスクのある人は厚さ10cmクッション、褥瘡のリスクが少ない人は厚さ5cmを使用」と記載してあります。
今お使いのクッション、大丈夫でしょうか?
※↓参考文献↓※
初版を持ってるけど、第二版も気になる^^;とても参考になりますので、シーティング初心者にはオススメできる本です。
最後までお読み下さりありがとうございました。
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