ADLの動作と活動の違いについて

ADLの動作と活動の違いについて

みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)

ADLとは何かを説明するまでもありませんが、

ADL=Activities of Daily Living 日常生活動作のことです。

ところで、「日常生活活動」という言葉が存在しますが、この日常生活動作と似ていませんか?
確かに似ているのですが、定義が多少異なります。

ハヤシ喜ぶ

ここでは、ADLの動作と活動の違いについてお伝えします。

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ADL概念のこと

日本リハビリテーション医学会においてのADL概念は次の通りです。

一人の人間が独立して生活するために行う基本的なしかも各人ともに共通に毎日繰り返される一連の身体的動作群をいう。
この動作群は、食事、排泄等の目的をもった各作業(目的動作)に分類され、各作業はさらにその目的を実施するための細目動作に分類される。

では、日常生活活動との違いは何でしょうか?

動作と活動の違いは?


動作と活動の違いについては次の通り。

動作(motion):ある仕事や課題を具体的に行われるために、行動の分析を行う場合の単位。
活動(activities):イキイキと活発に動く、働くこと。

動作と活動の定義は似ているようで、あまり似てないことが分かります。

趣味活動や余暇活動の「活動」という言葉があるように、自分が心から楽しめる活動を実施するわけです。

活動には、個人的背景とか価値観、習慣といった要素が含まれていると思います。
イキイキと動くのは、結局、心理によるものが大きいですからね。

もっと分かりやすく言うと…、

動作:一人で生きていくのに必要な動作(食事動作や入浴動作など)
活動:ストレス発散、夢中になる、意欲が上がるなど精神面の効用、精神賦活化。

活動って好きなことをするわけですから、達成感や自己効力感が得られるといった心理面にもたらす効果は大きいでしょう。
管理人的には、日常生活の中に自分だけの時間とか空間を堪能できる「活動」となるものを導入すれば、行動変容によってADLやIADLの向上、心身機能面に正の影響を与えることができるかなと思います。

そのためには、クライアントが「何をしたいか?」とセラピストと協同する姿勢を持つことが大切です。
興味チェックリストや役割チェックリストのような評価手段を用いるのもいいですね。

ココロが動けば、カラダも動く。

この言葉を意識してアプローチしていきたいものです。


最後までお読み下さりありがとうございました。
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