セラピストが対象者を迎えに行くのに意味がある!

セラピストが対象者を迎えに行くのに意味がある!

みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)

管理人が作業療法士になる前、病院で看護助手として働いていた頃、よく患者さんをリハビリ室まで案内してしました。

それはリハビリスタッフから機能訓練の時間になると、内線電話で「○○さんをリハビリ室まで降ろしてくだ~い!」と言われ、患者さんを降ろすという業務がありました。

今はあまり見かけませんが、思えばアノ時はいささか時代遅れだったんだなぁと思いました。

フロアースタッフがリハビリ室まで誘導するよりも、セラピスト自身が誘導したほうが意義あると思います。

シャキ!

ここでは、セラピストが対象者をリハビリ室に誘導するのに意義があることについてお伝えします。

スポンサーリンク

 

セラピストが居室まで迎えに行くのに意味がある!


患者や利用者の生活上の実用的なADLのためにも、リハスタッフがリハビリ室まで歩く練習の機会を設けていますよね。

リハスタッフがわざわざ居室まで足を運んで、対象者の実際の生活様子を観察することが重要です。

だから「しているADL」と「できるADL」の差を見つけることが大切なんですよね。

よく聞くのが「リハビリ室では歩けても、フロアーでは歩かない」こと。

私が新人の頃、「この方は移乗動作を一人でできます。」と担当介護職員に報告したら、その職員からこんな話がありました。

「リハビリの人の前だと張り切って一人でトランスできると思う。けど、フロアーだとやってくれない。介護職員は世話してくれる人だと思っているから甘えが出てくる」と…。

それを聞いて、なるほどと思いました。
そんなことがあって、なるべくフロアーに足を運んで対象者の生活の様子を見ようと思ったのです。

自分から対象者のために迎えに行き、そして、リハビリ室まで一緒に移動する。
ほんの短い時間だけど、コミュニケーションを取りながら当人の気持ちを探るのにいい機会になるはずです。

「今日は暑いですねぇ」とか「今日の昼ごはん、どうでした?」とか、些細なことを話しかけたりしています。

返事内容や表情、声のトーンなどをチェックしつつ、リハビリのプログラムをそのままでいくか、負荷量を変更したりしています。

フロアースタッフの人にお願いしないで、セラピストが迎えに行きましょう!
自ら迎えに行くことで、ザイオンス効果でラポール形成につながると思いますから。


最後までお読み下さりありがとうございました。
★ブログランキングに参加中!
にほんブログ村 介護ブログ 高齢者福祉・介護へ