自主トレの必要性を説明するには?
みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)
介護予防のために運動を定期的に行っていくことは望ましいけど、事情があってリハビリを受けられない、運動教室に通えない人が多くいらっしゃると思います。
そこで、自宅で行う自主トレを勧めるわけですが、「誰かがそばにいないと、やろうと気持ちが出てこない」などと理由付けて、取り組まない人が少なくはありません。
ここでは、自主トレの必要性を説明するにはどうしたらいいのか?をお伝えします。
スポンサーリンク
自主トレの必要性を説明するには?
自主トレを行う目的は何かをハッキリと伝える必要があると思います。
ただ、
「足を鍛えるため」
「寝たきりを防ぐため」
「今の能力を維持するため」
これらの目的は対象者側からすれば、「そんなことは分かってるねん!」と思っているはずです。
むしろ、自主トレの必要性を説明すべきかなと思います。
例えば、しっかり歩けている人に対して。
でも、今後は、老化現象の影響で特に深刻なのは歩行能力の低下なのです。
歩幅や歩隔が小さくなって歩行速度が落ちます。
その原因は、大腰筋と大腿伸筋群における筋肉量の減少で筋力が落ちます。大腰筋が弱いと、すり足状態となり、転びやすくなってしまいます。
ですから、歩行能力が落ちないように大腰筋と大腿伸筋群を鍛えることが大切です。」
…と、ちょっと長いけど、自主トレの必要性を説明すれば、自主トレを行う目的を理解してくれるのではないかと思います。
なお、客観的な事実(具体的な数値などのデータ)を伝えれば、より納得してくれるでしょう。
例えば、先ほどの筋肉量が落ちると言いましたが、
「筋肉量の低下は、30,40代から徐々に低下するのですが、60代では20代と比較して約40%も低下します!
80代となるとさらに低下します。足の筋肉は腕の筋肉に比べ1.5~2倍近くも低下の割合が高いと言われています。
だから、歩行能力の低下が一番深刻なのです。」
客観的な事実を求めている人に対し、統計的なデータを伝えることで理解してくださいます。
逆に、データよりも見た目の変化が重視している人であれば、客観的な事実を伝えても合点がいかないかもしれません。
主観的な意見も取り入れる!
吉山勇樹著の「紙一枚とマトリクスができる思考の片付け」によれば、
相手を納得させるには、客観的な事実による裏付けと、主観的な「意見や感情」による働きかけが必要。
「論理」 × 「感覚」 = 「納得」
という公式が成り立つ。
と述べています。
この公式を意識すれば、相手は「なるほど」「その通りだ」と納得してくれるかもしれませんね。
主観的な意見を入れるとすれば、「すり足の原因となる大腰筋をいかに鍛えられるか?それが重要なのです!」と相手の心に訴えかけるといいですね。