退院後の能力が低下する原因は?自主訓練の指導がポイント

退院後の能力が低下する原因は?

みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です。

先日、ある利用者が退院することになり、事前に退院前のアセスメントに行ってきました。

PT(理学療法士)の方から身体状況やADL、リスクなど情報収集しました。退院後でもなるべく歩行機会を設け、運動量・活動量の確保に努めていただければ、とアドバイスを頂きました。

だが、現実は…。

ハヤシ喜ぶ

ここでは、退院後の能力が低下する原因についてお伝えします。

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退院後の能力が低下する原因とは?


退院後でも生活にメリハリをつけて転倒しない、自主的に自己管理能力を高める、自宅でのADL獲得のためには継続的な自主訓練が欠かせないと思います。

とはいえ、自主的に取り組んでも転倒や転落などを完全に防げるとは限りません。

スタッフたちによる働きかけが大切かなと思います。
例えば、次のようにスタッフによる働きかけがあるでしょう。

①自主訓練を行っているかどうか、声掛けと促し
②リハビリチェック表の確認
③自主訓練の内容を確認
④身体機能と動作能力の変化の提示

…などがあります。
病院でのリハビリを継続的に受けたことで運動能力やADL向上が見られたとしても、退院後に1~2レベル低下するケースがしばしば見られます。

なぜ、退院すると、レベルが低下するのでしょうか?

レベル低下の背景って?

レベル低下の背景には、次のような理由があるかと思います。

①環境の変化によるもの。
例えば院内ではバリアフリーなのに対し、自宅では障害物や段差などのバリアが多い。
→院内の環境整備が良いから、潜在的な能力を発揮しづらいかも?
②リハビリスケジュールがなく、運動する機会が減少する。
③「自主訓練を行ってください」と指導されても、自分一人だと恐怖心を抱くため実施できない。
④自主訓練内容とは異なる自己流で行う。
⑤家族が「また転んだら困るから、じっとしてて!」と言われ、ベッド上で過ごす。
→介護者が共働きだとそう言われることが多いかも?

他にも考えられる理由があると思いますが、院内でのADL能力自宅でのADL能力の差が大きく変わってくるでしょう。よく耳にする、「できるADL」と「しているADL」に開きがあるということですね。

このような差が生じないように、退院後の自宅での生活を見据えたアセスメントが大切。

自宅という環境は院内と違って、生活上の困難が目の前に立ちふさがります。入院前に普通に生活できていたのに、それが転倒・転落に備えて身構えるようになるはずです。近くに介護者がいないと、自分一人で動作をしなければならないという強い緊張感が大きな波となって込み上げてくるかもしれません。

認知症のある方は周囲状況への判断力低下により、危険察知しづらいため注意が必要です。

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継続的な自主訓練の大切さ


退院後の生活レベルが低下することを踏まえて、運動量を維持するためにも自主訓練(ホームエクササイズ)の働きかけが大切です。

管理人は対象者に居室でできる運動を指導したりしています。イラスト付きの運動内容とリハビリチェック表を手渡し、可能な限り1月に1回は訪室し定期的チェックの実施、また介護職員による声掛け(運動してますか?など)も依頼するようにしています。

ですが、セラピストが対象者に強要させることはできません。対象者自らの意思で継続的に行っていただくことが大切なんですよね。

自主訓練をやったるぜ!」ときっかけを与えるのはセラピストの役割です。運動習慣化のためにも、セラピストによる定期的チェックと関連職種による声掛けを実施しています。定期的にチェックを入れ、必要に応じて運動内容を修正したり追加したりすることが、より効果的な運動機能の維持・向上につながると思います。

自主訓練を指導する上で、管理人的に気付いたことは次の通り。

①一人でもできること→イラスト付きの用紙と運動指導を実施
②できているかどうか?をその場で確認。→フィードバックの重要性
③本人の状態に応じた運動内容を作成し、いずれも普段の生活動作につながるもの。
④運動メニュー数は5種類と少なめにする。→定期的チェックにてメニュー数やセット数など調整する。
⑤リハビリチェック表を手渡し自分で管理することが自主訓練への動機付けになる。

対象者によっては「誰かがいないと自分一人でやるのは難しい」と言う人がいますが、その場合は関連職種にフォロー・サポートを依頼します。

特に③はきちんと指導・説明しないと、基本動作やADL動作のレベル低下だけでなくICFの参加レベルにも影響をおよぼすこともあるでしょう。そうならないためにも、キーパーソン(介護者)や関連職種との情報共有を常に心がけていきたいものですね。

最後までお読み下さりありがとうございました。
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