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みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です。

関節可動域の測定は、身体検査の重要な要素です。※関節可動域とは、各関節がどこまで動くか?という運動範囲のこと。

学校で教科書だけでなく、測定肢位や固定手技、角度計の当て方などの実演にもかなりの力を注いでいたでしょう。関節可動域には、自動可動域と他動可動域を測定します。endfeel(最終域感)を知ることは、関節における問題点を明らかにする上で極めて重要であると学校で学んだことと思います。

現場で関節可動域測定を拒む利用者や患者がいたら、検査意義を説明しても協力を得られなかったことありませんか?

シャキ!

ここでは、関節可動域測定が嫌いな対象者がいたら、どうするのかをお伝えします。

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青壮年の値にこだわらない!

有料老人ホームや老人保健施設をご利用されている方は、全て高齢者の方です。

教科書での正常関節可動域は青壮年の値が用いられていることが多いと思います。例えば、身体障害者の診断書において、「SLR90°」が正常とした場合、その基準に従うとなると、高齢者の多くは異常と判断されてしまうでしょう。

高齢者の年齢や性差、職業歴、生活習慣などの影響を受けますので、教科書にあるような青壮年の値にあまりこだわらない方がいいかなと思います。

円背姿勢の人にどう関節可動域測定する?

過去に重度な円背姿勢の利用者がいました。前から見ると顔はほとんど見えません。見えるのは頭のてっぺん…。そのような人は施設に1,2人いると思います。

ところで、円背姿勢の人への関節可動域測定はどのようにしますか?
管理人がOT新人の頃、以下の方法をやってみたら「犯罪者扱い」されました笑 

横になって(背臥位)、測定しようとしたら、
痛いわ~!殺されるわ~!」…と犯罪者扱いにされるかもしれません。
 
で、端座位で測定しようとしても…、
あぁ、苦しい!殺されるわ~!」…と虐待者呼ばわりされるかもしれません。

円背姿勢の方って、内臓系が圧迫されてしまうわけですから苦しいんですよね。

この利用者は威勢だけはいいのですが、検査とかをされると不機嫌になります。角度計を肩に当てるだけでも「助けてくれ~!殺される~!」と施設全体が震えるほど絶叫するんですよ笑

作業療法士のあなたなら、どうします?

・車椅子に乗って、測定する?普段、乗り慣れた車椅子乗車なら測定に協力を得やすいかもしれませんが、セラピストとしては非常にやりにくいと思います。

・フロアーで日常生活動作(ADL)時の関節の動きを観察する?
それもアリですが、なにせ円背姿勢の方ですから、自分でできる動作は限られてしまいます。それに介護スタッフに介助を求める場面が多いので、確認しようがありません。

風船バレーで関節可動域をチェック!


教科書通りの測定方法にこだわってばかりいると、結局、一番ツラいのは被験者です。検査のツラいを思いをさせてしまえば、これまでに築いてきた信用が失われるのはまさに一瞬ですからね。
なので、相手が検査に協力的ではないと判断したら、無理に検査をさせないようにしました。

そこで関節可動域の測定をするのが難しいのなら、ある日、リハビリの一貫として風船バレーを試してみたのです。

その方に、風船を強打すると見せかけて軽く打つというフェイントをしてみたら、反射的によけようとして、上体が伸び頭部も上がるではないか~!

利用者とプレーしている間に、高く飛んだ風船を目掛けて、しっかりと上体をピーンと伸ばし、両手だって頭上を越えるほど高く伸びるようになってきました。
この時に、関節可動域の範囲を確認すればいいわけですね。※記録やレポート上には「目測上」と書くようにしましょう。

検査に入るとなると、緊張して身体が固くなり正確な検査結果が得られにくくなるという危惧もあるでしょう。粗大運動的な要素の強い風船バレーのような運動を取り入れることで、自発的・無意識的にリラックスして利用者の残っている身体能力の全体を引き出せられると思います。

さて、この利用者はどういうわけか、風船バレーにハマったらしく、

おら!もっと来い!叫ぶぞッ!

「なんやねん!」とツッコミを入れたくなるのをグッとこらえ、「はい、行きますよ~!」と満面の笑みを見せながら打ち返しました。

ホント、風船バレーって便利なアイテムですね。

最後までお読み下さりありがとうございました。
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