軽度認知症の人への認知的介入は3つの要素が有効!?

軽度認知症の人への認知的介入は3つの要素が有効!?

みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)

平成18年より認知症短期集中リハ加算が新設して、あれから10年以上になるんですね。

認知症短期集中リハ実施加算(Ⅰ)/日…単位240
認知症短期集中リハ実施加算(Ⅱ)/月…単位1920

Ⅰはいわゆる個別リハで、週に2回以上、20分以上を実施。
Ⅱは月に4回以上、居宅訪問で生活環境を評価することが条件。

本加算の対象となる利用者は、MMSEとHDS-Rにおいて概ね5~25点に相当する者とされています。

シャキ!

ここでは、軽度認知症の方へのアプローチするには何を留意したらいいのか?を説明しています。

3つの要素を働かせる!

厚労省の「認知症予防・支援マニュアル」によると…、

アルツハイマー型認知症への認知的介入は、記憶機能の特にエピソード記憶注意分割の機能を刺激する要素に加えて、計画力・思考力などを含んだ実行機能を刺激する要素を含んだものが望ましい

…とされています。

・エピソード記憶
・注意分割機能
・実行機能

これらの要素を働かせるようなアプローチすることで、進行を予防するために有効とされているようです。

ちょっと、ここで3つの要素のことを確認したいと思います。

エピソード記憶

いつ?どこで、どんな?というような一連の文脈のある記憶のこと。認知症の方は初期から記憶障害が見られる。

注意分割機能

注意には「選択」「持続」「転換」「分割」がある。

選択的注意

どの刺激に注意を向けたら良いのか?
例)目標物を数ある中から特定できる。話し相手の声だけを聞き取れる。

持続的注意

必要なときだけ、その刺激に注意を向け続けられるか?
例)本を読み続ける。

転換的注意

必要に応じて、他の刺激に注意を向けられるか?
例)パソコン作業中に、同僚の会話に聞き入れず作業に集中。

分割(分配)的注意

複数の刺激に同時に注意を向けられるか?
例)テレビを見ながら電話する。

※注意分割機能強化のため脳トレ方法↓

実行機能

複数の行動を順序よく展開していく能力。
例)料理などの一連の動作

これらの要素をふんだんに取り入れて賦活するようなアプローチを行うと有効なわけですね。
ふむふむ、勉強になりました^^


最後までお読み下さりありがとうございました。
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