筋肉痛かと思いきや横紋筋融解症!?徹夜続きで酒飲みの人、要注意!
みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)
突然ですが、横紋筋融解症という病気のことをご存知ですか?
もう10年前の番組ですが、「最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学」という番組を欠かさずに見ていました。今は「名医とつながる!たけしの医学」という番組が放送されています。
当時、「本当は怖い筋肉痛~ひと夏の過ち~」がテーマで、「ただの筋肉痛かと思いきや、信じられない病気を引き起こすことがあるんやな!」と、衝撃を受けた記憶があります。
せっかくなので、ここに横紋筋融解症についてお伝えします。
※参照リンク→https://www.asahi.co.jp/hospital_old/shinsatsu/040810.html
スポンサーリンク
ただの筋肉痛ではない!本当は怖い病気!
番組では、こんな話がありました。
ある男性は徹夜続きで体が疲れているにも関わらず、サーフィンを惜しむこともなく楽しみました。
しかしその日の夕方に、腕の筋肉痛に襲われ、他に以下のような症状が現れました。
- 筋肉痛
- 全身がだるい
- 尿が少ししか出ない
- 触られただけで激痛が走る筋肉痛
- 顔のむくみ
- 微熱
- 赤茶色の尿
皆さんは上記の症状に該当する項目ありますか?
実は、これらの症状を示しているのは、急性腎不全という病名なのです!
腕の筋肉痛が急性腎不全を引き起こす徴候で、そこに恐ろしい病が隠されていたのです。
その恐ろしい病というのが、横紋筋融解症。
横紋筋融解症が発生した場合、骨格筋が壊死を起こし筋細胞中の成分が血液中に浸出し、筋肉が傷害されて筋肉痛や脱力感等の症状があらわれ、次第に疼痛や麻痺・筋力減退・赤褐色尿などの症状が発現する。 重症の場合は、多量のミオグロビンにより腎臓の尿細管細胞が傷害され、急性腎不全症状(乏尿、浮腫、呼吸困難、高K血症、アシドーシス等)を伴う。
ウィキペディア:横紋筋融解症
男性はどういう経緯で横紋筋融解症を引き起こしたのでしょうか?
なぜ男性は横紋筋融解症を引き起こした?
原因は、どうやら疲労困憊状態が続いたまま、30度を超す炎天下で海のサーフィンをしたことにあるようです。
大量の汗を流して、さらに徹夜でアルコールを飲酒した結果、極度の脱水状態を引き起こしてしまいます。
※サーフィンで汗かいたからと、お酒飲むのはどう考えてもアカンやろ?
血液中の水分が失われ、濃縮型血液(ドロドロとした血)となり、筋肉細胞が壊れ始めます。筋肉中にあって酸素を貯蔵するミオグロビンという色素が、溶け出すと筋肉の細胞破壊が猛スピードで進みます。
ミオグロビンは腎臓にたどり着きますが、腎臓に大量のミオグロビンが詰まり急性急性腎不全を引き起こしてしまうわけです。
そんな恐ろしい病気ですが、決して稀に起こる病気ではないようです。
仕事やプライベートの時でも多忙な生活を送っている人は、全身になんとなく脱力感や筋肉痛があるなぁと感じたら一度健康診断を受けるようにしてください。
そして、診断結果に記載してあるCK(クレアチンキナーゼ)値の箇所をチェックしてみてください。
※CK:クレアチンとクレアチン1リン酸との反応をATP、ADPのリン酸置換で行う過程を触媒する酵素。骨格筋や心筋など興奮性を持つ細胞のエネルギー代謝に重要な役割を持つ。CK値の正常値は男性では25~180U/リットル、女性は20~150U/リットル。
もし血液検査でCK値がかなり上昇している場合、筋肉痛・皮膚の痛みなどの自覚症状が出現します。
高脂血症治療薬を服用されている方は、注意してください。その薬の副作用で横紋筋融解症を引き起こす可能性があります。
先ほどの男性は、脱水症状で病気を引き起こした訳ですが、脱水症状に至らないように水分補給を摂るように気をつけましょう!
さもないと血が濃くなってCK値が上昇し、ただの筋肉痛ではない猛烈な痛みが襲ってきますよ…。