頻尿と脊柱管狭窄症の関係 テニスが原因で頻尿に?

頻尿と脊柱管狭窄症の関係 テニスが原因で頻尿に?

みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)

昔の番組ですが、「最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学」という番組をご覧になったことありませんか?
「本当は怖い頻尿 ~悪魔のサービスエース~」というテーマがありました。
実に恐ろしそうな題名ですね。

シャキ!

ここでは、当サイトから頻尿と脊柱管狭窄症の関係について簡単にまとめてみました。

スポンサーリンク

 

ある50歳代の男性の事例

仕事が生き甲斐だった50過ぎの男性は、接待により暴飲暴食、30年間ずっとあまり運動もせず、お腹に脂肪がついてしまいました。このままではいけないと思った男性は、運動不足解消としてテニスをするようになりました。

しかし1ヶ月後を過ぎた頃から、下記のような症状が現れてきました。

(1)頻尿
(2)尿もれ
(3)ふくらはぎのしびれ
(4)足裏の痛み
(5)腰の強烈な痛み

該当する項目はありましたか?

実はこれらの症状を意味するのは、脊柱管狭窄症という病気なのです。

これは名前の如く脊柱管が狭くなってしまう病気。
脊柱管とは体を支える重要な背骨のことをいいますが、背骨の中央には神経を通す脊柱管という空間があります。

脊柱管が狭くなってくると、さまざまな症状を引き起こすようになります。

特によく聞かれる症状としては、間欠性跛行(かんけつせいはこう)という症状です。これはしばらく立ったり歩いたりすると脚が痛くなる、しびれる、こわばるといった状態を指します。

重症の場合は50mも歩かないうちに症状が強くなって歩けなくなってきます。5分程度何もしないで立つだけでも症状が現れてきます。改善するには椅子に腰掛けて軽く前屈すると症状か軽快・解消します

これは立つ・歩くという姿勢や動作は、脊柱管が構造上狭くなり神経を圧迫するためで体が前かがみになると脊柱管がやや広くなり、神経圧迫から解放されしびれや痛みが速やかに消失されます。

一度休めば再び歩行が可能となりますが、再び同じ現象が現れるという循環が起こります。

先ほどの男性の脊柱管はどうして脊柱管が狭くなったのでしょうか?

実は、健康のためと思って始めたテニスが原因でした。

なぜテニスが原因?


なぜテニスをするだけで脊柱管が狭くなってしまったのでしょうか?

テニスというスポーツはラケットでボールを打つ際に腰を回転させるため激しい運動です。
そんな動きに耐えるために骨が大きく成長し、また骨と骨をつなぎ止める役割をしている靭帯も肥厚してきます。

そのまま放置すると、脊柱管の後方を構成する関節や靭帯は変性・肥厚してしまいます。

また脊柱管の前方を構成する椎間板も突出してくるようになります。
その結果、脊柱の神経が慢性的に圧迫を受けて腰部や下肢にしびれや痛みが出てきます。

先ほどの男性に起こった最初の症状が頻尿でした。

健康な人は膀胱が収縮することによって排尿されるのですが、脊髄の神経が圧迫されると、その指令が途中まで遮ってしまいます。

そのため膀胱がいっぱいになるまでの間隔が短くなり、尿意をしばしば感じるようになるのです。

脊柱管狭窄症がやっかいな所は、腰自体の痛みがないことです。
そのため病気の前兆を発見できなかったのです。

その男性は泌尿器科で診断を受けたのですが、腰の方の病気を発見できませんでした。

何も知らないままスポーツを続けてきたのですが、その間ずっと神経の束を圧迫し続けていました。
ふくらはぎにしびれが出現し始め、足の裏に起きた強烈な痛みも出始めるようになってきたのです。

テニスプレーの最中に、ただでさえ圧迫されていた神経が背骨を思い切り反らしたことで、ついに限界に達し強烈な痛みが走り、さらに転倒して腰を打ちつけたことで神経が損傷してしまったのです。
神経が損傷したわけですから、二度と自分の力で歩くことのできない体になってしまったのです。

ある日急激に始めたスポーツで、頻尿を感じるようになった人は要注意かもしれません。

実は、50歳以上の男性の80%女性の60%に何らかの腰の骨の異常が見つかっているそうですよ。

急に始めたスポーツ、ありませんか?


最後までお読み下さりありがとうございました。
★ブログランキングに参加中!
にほんブログ村 介護ブログ 高齢者福祉・介護へ