先日、朝ジョキングしてたら、遠くから道路の真ん中に数人が集まっていました。何事かと思って近づくと、そこには微動だにしない男性が倒れていました。通りすがりの人が介抱を、もう一人の人は恐らく電話で救急要請していました。

事故原因はわからないけど、出合い頭事故ではなさそうです。バイクの人がバランス崩して転倒してしまったと思われます。

状況確認のために接近しようと思ったのですが、「人が多いと返って邪魔になるかも?」と葛藤をしながら前を通ってスルーしました。そして、前方から救急車が見えてきましたので、内心ホッとしました。あの男性、無事だったらいいんですが…。

ジョギング中、ふと頭に浮かんできました。「偶然、人が倒れて周りに自分一人しかいなかったら、緊急通報するにはどうしたらいいんだろう?」と。

難聴である管理人は電話はできるけど、相手の声質によって聞き取れないことが度々あり、何度も聞き返すので時間ロスの発生が生じます。命に関わるわけですから、迅速かつ正確に伝える必要があります。

言語機能障害を持つ人、例えば吃音や失語症を呈する人の場合、どう伝達したらいいのでしょう?

ハヤシ喜ぶ

ここでは、一刻を争う場面に置いて、電話が苦手な聴覚障害や難聴、言語機能障害の人が緊急通報の方法についてお伝えします。

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聴覚・言語機能障害を持つ人が緊急通報するには?

事件や交通事故など発生した時の緊急通報するには、何をしたらいいのでしょうか?

近くに人がいたら、緊急通報をお願いする!

それが一番ベストな方法だと思います。ただ周囲に人がいることが前提条件となりますよね?人気の少ない場所だと人を探す時間なんてありません。探している間に、症状が悪化するなど状況が一変したら大変です!

現時点で対応できる方法が3つあります。

①メール
②FAX
③NET119緊急通報システム

※他に通報手段がありましたら教えてください。

110番(警察)に通報するには?


スマホの普及で、県や市によって通報システムが用意されています。管理人は神奈川県在住なので、ここでは、神奈川県警察による通報システムをご紹介します。
県によって通報システムが異なるので、所在地の県や市にご確認ください。

文字対話方式メール110番

通報者(聴覚障害者など)と110番センターとの文字による対話を行うシステム。要するに、LINEみたいにチャット感覚で対話ができるということですね。

通報の流れのイメージは以下のサイトをご覧ください。一刻を争うので必要最低限のことだけ画面に映し出されています。それなら迷わずに連絡ができます。しかも直接、神奈川県警のメール110番のホームページにつながるので迅速で確実です!
文字対話方式メール110番

緊急時に備えて、通報アドレスを事前にブックマークしておきましょう!管理人も早速ブックマークしました。なお、スマホやPCでも可能です。

画像も送信できるので、口で説明するより画像による状況のほうが断然早いと思います。

一つ疑問点があります。実際に使ってみないと分かりませんが、チャットで対話している間は恐らく画面を見続けないといけない片手もしくは両手も思うように使えないかもしれません。そんな状況だとしたら相手の様子の変化の確認を怠るのでは?と。健聴者だったら、肩と耳の間に挟んで通話できるし、両手も自由です。

FAX110番

FAXでの通報は可能となっていますが、緊急時に備えて、事前にメールアドレスやFAX番号を事前に登録したほうが良さそうです。

FAX送信先:0120‐110221(フリーダイヤル)

通報時に必要な項目

・いつ?(何時ころ・何分くらい前 等)
・どこで?(○○市○○町○○番地○○マンション・目標物 等)
・なにが?(空き巣・人身事故 等)
・通報者の住所・氏名・年齢・FAX番号 等

各項目に従って記入したらFAX送信しましょう!
ちなみに雛形の通報用紙があるので、事前に印刷していつでも送信できるように近くに置いてあると便利ですね。こちらの用紙に「救急車は?呼んでほしい・必要ない」の項目があるので、救急要請も可能です。
FAX110番通報用紙(PDFファイル)

※!注意!※
ここでお伝えした情報は、神奈川県内にいる時のみ使えるようになっています。神奈川県以外にいる場合は、なるべく所在地の都道府県の警察に確認してくださいね!

119番(救急)に通報するには?


最近、普及しつつあるスマホや携帯電話で消防に連絡できるNET119緊急通報システムムがあります。GPS機能を利用して自分の位置情報を伝えられるので、場所が不明でも安心できますよね。
NET119緊急通報システム

ただし実施している市町村が限られています。
事前登録が必要なので、まだの人は今のうちに登録しておきましょう!原則、居住・在勤・在学する市で登録することになっていますが、市によっては市外在住者でも、在勤・在学であれば登録可能のようですよ。管理人は相模原在住なのですが実施していないようです。
実施している市町村一覧(平成30年5月8日現在)各市町村のホームページURLをクリックすると該当ページに飛びます。

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通報したら一次救命処置を!


辛うじて通報できたら、それで終わりではありません。救急車要請したのなら、救急車が来る前にすべきことがあります。それが一次救命処置
119番オペレーターの指示に従って必要な対応ができたらいいけど、少しでもできるところはやっておきたいものです。例えば気道確保や胸骨圧迫、人工呼吸がそうですね。

そんな時は以下のアプリを参考にするといいでしょう!

①仙台市消防局 救命ナビ
②MySOS

どちらも119番通報後に、救命処置をナビゲートしてくれるので大変便利です!いちいちネットで検索せずにアプリで確認したほうが迅速に行動ができ、しかも確実かなと思います。応急手当(止血法や火傷など)の方法もあるので、大変参考になります。

↑仙台市消防局 救命ナビ

↑MySOS

①仙台市消防局 救命ナビのアプリには、胸骨圧迫の方法やAEDの使用方法など動画で確認できます。

 
②MySOSのアプリには、救急車を要請すべきかどうかの緊急度判断基準を確認できます。成人・小児の救急ガイド、例えば小児が38度以上の発熱があった場合、救急車を呼ぶべきか?受診すべきか?ポイントが記載されているので、慌てずに判断できると思います。

保護責任者遺棄罪?

保護責任者遺棄罪というのを聞いたことがありませんか?

保護責任者遺棄罪:老年者、幼年者、身体障害者又は病者を保護する責任のある者がこれらの者を遺棄し、又はその生存に必要な保護をしない罪(刑法218条)。

例えば道路で人が倒れていた場合、自分は無関係でスルーすれば生じないけど、親切心で声掛けや介抱などしたら、その時点で保護責任が生じたとみなされるようです。

相手が「大丈夫です。」と普通に会話が成立し、大丈夫だと思って、その人から離れてたとします。しかし、その人が再び道路で倒れ込んで自動車やバスに惹かれて事故死、山だったら転落死、冬場なら凍死など、死に至らしめた場合は自分が「保護責任者遺棄致死罪」に問われるケースがあるんだとか。

一応、そういう罪があることを頭に入れたほうがいいですね。

さいごに 聴覚障害者からのFAX通報を誤報?

3年前に、「聴覚障害者がFAXで救急要請したけど、消防本部が誤報と勘違いし、結局、救急車を出動させなかった」というニュースがありました。
→詳しくはこちら

普通に考えたら、聴覚障害者が電話するよりもFAXによる連絡しか思いつかないはずです。担当者がFAXの受信音を電話の誤報と認識したらしく、通信を終了させてしまったようです。結果的に事なきを得たわけですが、このニュースのおかげで聴覚障害者からの緊急通報への対応を見直す契機となったかもしれません。

以上、聴覚障害者や難聴者、言語機能障害者が緊急通報する時の方法をお伝えしましたが、まだ認知度が低いので、一人でも多く緊急通報の方法を広めてくれたら嬉しく思います。

最後までお読み下さりありがとうございました。
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