認知症という名称の再考

認知症という名称の再考

みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)

身近な人に「痴呆」という言葉を使う方、いませんか?
現場でも、いまだに「ボケ」とか「痴呆」と仰る高齢者がいらっしゃいます。

その方の年齢は90代の方ですが、「認知症」と説明しても理解してもらえなかったので改めて「痴呆」と話したら理解してもらえました。

年代によって「認知症」「ボケ」「痴呆」と使い分けたほうがいいかもしれませんね。
ただ「ボケ」って悪いイメージが強いので、極力使わないように気を付けています。

でも「認知症」「痴呆」と言っても理解してもらえなかったら、「ボケ」という表現を使いますけどね。それで理解してもらえましたから。

シャキ!

ここでは、認知症という名称の再考についてお伝えします。


※認知症ライフパートナーのテキストと過去問を参照にしています。

スポンサーリンク

 

痴呆から認知症へ

周知の通り、今は認知症という名称が使用されています。
かつては痴呆という名称が使用されていましたが、侮蔑的な表現でよろしくないということで、2004年12月に「認知症」とい新名称が決められました。

痴呆から認知症へ名称が変更されたことには大きな意義があります。
それは認知症という病気を侮蔑的にとらえることなく、認知症を患う人を偏見や差別をもって見たりしないということです。

認知と認知症

ただ福祉現場のスタッフたちが、「認知症」を「認知」と縮めて表現するという安易な使用を行なっていたそうです。

「認知」という用語は、すでに複数分野で使用されています。

医学&心理学分野→人間の脳の機能を表す用語として存在。
法律分野→生まれてきた子供の戸籍をつくることに関連した用語として存在。

したがって「認知症」を「認知」と縮めて使っている福祉現場のスタッフは、この知識を有していないということになります。

ちなみに英語のDementiaという表現は変わっていません。

いずれにしろ認知症が示す病気の内容を医学的な側面だけでなく、病気を患う本人の置かれた社会的な立場を含めた理解の上で、どのような名称を使用していくことが妥当かを考えていくことが重要。

「認知症」と「認知」の使い分けを十分に気をつけないといけないでしょう。

もしいまだに「認知」という表現を使っている人がいたら、ここは間違いを指摘して「認知症」と正しく伝えたほうがよさそうですね。

スタッフだけでなく対象者にも「認知症」と正確に伝えるのも仕事の一つだと思います。


最後までお読み下さりありがとうございました。
★ブログランキングに参加中!
にほんブログ村 介護ブログ 高齢者福祉・介護へ