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化粧が及ぼす高齢者への効果とは?
みなさん、こんばんは。崖っぷちの難聴のOT林です。

ネット上でも、話題になっている化粧で別人のように大変身する写真や動画が公開されていますよね?衝撃的なメイクのBefore&Afterの画像を見たら、ホンマに驚きますわ!

詐欺メイクちゃう?」と思うほど、クオリティーの高いメイクでした。化粧は女性にとって馴染みあるけど、男性は馴染まない行動の一つで、個人的に苦手な分野です。
今日はそんな化粧の話しですが、化粧が及ぼす人への効果について勉強しました。
※認知症ライフパートナーの公式テキストと「月刊ウェンディ2018.9.15」を参照。

シャキ!

ここでは、化粧が及ぼす高齢者の効果には何があるのか?をお伝えします。

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化粧に関する研究は昔から行われていた!

化粧行動に関する研究は、1952年にマッキーチが口紅の他者に与える印象の結果を測定したことが始まりであった。

化粧を施した>施していない→他者への説得がより成功する!

もし男性も口紅をつけたら、リハビリを拒否する人を説得できるのでしょうか?笑

1970年代、臨床的な問題を抱える人に対する化粧の心理的・生理的効果を測る研究が始まった。日本でも、火傷の植皮後の回復促進や容貌改善を目指したマッサージや化粧の方法を開発。
損傷した外見に化粧を用いたり、精神状態の安定に及ぼす効果を測定する研究や、うつ病や統合失症の患者の症状改善に対する研究などが行われていた。

化粧の心理学効果とは?


化粧行動の性質や仕組みを探る研究、化粧行動の精神や行動への働きかけを探る研究が行われてきた。

対自己的効果

対自己的効果とは化粧が使用者自身に生じる効果のこと。
外見の欠陥や不満に思っている部位を化粧でカバーすることや、なりたいと思う魅力的な外見に変身する。しかし役割や状況に不適応な化粧をした場合や化粧をしていない、化粧をしている自分より魅力的な他者を見ることにより、化粧使用者の自信や満足感は低下することも示唆されている。

積極性の上昇などの社会的な外向性や活動性からリラクセーションなど内向的な鎮静や自己統制へ変わっていくこともある。

対他者的効果

対他者的効果とは化粧が他者に与える効果のこと。
化粧による外見の魅力は他者から好意的に評価され、社会的に望ましい性格であると判断されることや、求人採用などの社会的評価の判断基準となることが示唆されている。

化粧の度合いが濃くになるに従って、魅力度や女性性は上昇するが、道徳性の印象は低下することもある。

化粧は他者への印象を操作して自分の価値を高めることがあるんですね。女優さんやモデルさんのように好感度アップのための手段といえますね。

高齢者が化粧をやめるのはなぜ?

資生堂調査によると、「病気になったから」「一人ではできないから」の理由で化粧をやめてしまう女性が多いとのこと。

※出典:月刊ウェンディ月刊ウェンディ2018.9.15より

化粧をやめると、外出機会が減少し、そのため運動量や食事量が減少していくので、低栄養状態になるリスクが高まります。そんな状態が続くと免疫力や筋力が低下し、病気になりがちになってしまいます。

日本公衆衛生雑誌56巻8号(2009年)によると、外出機会と友人と会う頻度が少ない人は、重度要介護になる確率が増加すると言われています。

外出→毎日の人に比べると週1回以下の人は1.9倍
友人と会う頻度→月1回以上の人に比べると月1回未満の人は1.7倍

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化粧による高齢者への効果は?

高齢者が化粧することで期待できる心理・生理・社会的効果は次の通り。

心理的効果
・安心感
・自尊心、優越感などのポジティブ感情
・幸福感、達成感
・回想作用
・孤独感、喪失感減少

生理的効果
・症状の改善
・血圧、脈圧値の安定
・残存機能の維持・向上(リハビリ)
・感覚刺激(五感の刺激)
・注意持続時間の延長、反応までの時間短縮

社会的効果
・社会的相互作用、世代間交流
・言語活動化作用
・社会活動参加
・役割意識

自信や満足度を高め、気分を高度な緊張感を伴った快適な方向に導き、個人の精神状態を望ましい状態にするという化粧による感情の変化、化粧には意識を内面に向けさせ、気持ちを鎮静化させる「癒やし」の効用と意識を外側に向け、気持ちを高揚させる「励み」の効果が相互に影響しあうといった気分の変化も見られます。

化粧をする動作は食事をする時の2倍から3倍の筋肉を使うんだとか!ブラッシング動作や容器の開け閉め動作が筋トレになるからです。

施設入所者→特性の色に固執する人が多く、地味な色を選択する傾向がある!
デイケア利用者多くの色を選択する傾向がある!

デイケア利用者は実際に外に出かけるし、人に会うから化粧する機会が多いと思います。それに、多くの色を選択するということは、思考や創造性を担う脳の前頭葉が活性化されるので、認知機能の低下防止につながりますね。

化粧による治療的効果

治療プログラムは、2つに分類される。

①情動・自己活性化プログラム
②外見修正プログラム

情動あるいは自己活性化プログラム

認知症の症状の進行を遅らせたり、平板化した感情を活性化させることを目的としたプログラム。
・統合失調症…音声のピッチが高くなり問いかけに対する反応や表情の変化が出現。
・脳血管性認知症…シミ隠しの化粧により鏡を注視する時間延長、日常生活でコンパクトを持ち歩くなどの行動変化や自己に対する肯定的な意識と社会性の向上。
・アルツハイマー型認知症…徘徊など問題行動の減少。

外見修正プログラム

アザや火傷、外傷などにより、魅力的でない外見であることから生じる社会的不利益や個人の否定的感情は、化粧により克服できることが示唆されている。化粧で外見を魅力的にすることで、ポジティブな自己像を生み、自尊心が高まり、他者からポジティブな評価を受けることを目的としたプログラム。
例)
・ハンセン病…顔の瘢痕をカバーする化粧により、抑うつや劣等感の減少と情緒安定、社会的活動性の上昇。
・太田母斑…感情状態の改善や免疫指標の上昇。

さいごに


このように化粧による効果があるということは分かりましたが、管理人は男性で化粧する機会なんて皆無ですから、イマイチ掴めませんでした。でも「化粧による関わり」を通じて、他者からの注目やポジティブなフィードバックを受けられるようになったと多数の事例があったことから、単に化粧する行為が重要ではなく、高齢者が何を望むのか?QOLの向上となるのか?を考慮しつつ化粧を用いた関わりを実施することが大切なんですね。

男性も化粧をしたら、良い方向へと導く可能性があるかもしれません(?)

最後までお読み下さりありがとうございました。
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