認知症ケアのためのケアプラン作成と実践

認知症ケアのためのケアプラン作成と実践

みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)

今日は、認知症ケアを実践する際のケアプラン作成と実践についてお話ししようと思います。
※認知症ケア指導管理士のテキストを参照にしています。

ケアマネジメントの流れ

認知症の人を支援するケアマネジメントの流れは、次の通り。

①アセスメント

②目的の設定とケアプランの作成

③ケアプランの実施

④評価

ケアプランを作成するには、アセスメントなどでこれまでに収集した情報から、認知症の人やご家族様の持つニードを導き出す必要があります。
そして目標に向け、具体的な方法を考えていくことがケアプランの作成となります。

内容は、実行可能であり、継続可能であり、利用者の変化に柔軟に対応可能なものであることが重要なポイント。

目標を達成するためのケアプランの例

項目 内容
掃除 居間・寝室・トイレなどを掃除する。
洗濯 必要時に行う。
ベッドメイク 声掛けを行い、天気の良い日は布団を干す。
調理 できる部分は本人と一緒に行う。
配膳/下膳 本人が出来る場合は見守りを行う。
服薬 訪問時は必ず服薬確認。
備考 腰痛や狭心症、心筋梗塞の持病あり。

ケア内容は、誰が見ても分かるように書かれていることが重要。

ケアプラン実施の留意点

実施の際に、以下の留意点を踏まえることが重要。

①残された能力に働きかけ「今」を大切にする。
「できない」に着目するのではなく、「今、何ができるか?」「今、できること」に着目する。

②規則正しく心地良い生活リズムを作る。
当人の生活リズムを把握するには、これまでの生活の仕方を知る。
日課表や予定表に基いて支援するよりも、その人の生活の流れに自然に乗りながらリズムをコントロールすることが重要。

③安全に配慮し、転倒・転落などの事故を予防する。
予測できる事故防止の対策や不慮の事故への対策を立て、チームメンバー全員に周知しておく必要がある。
リスクを検討し、事故を未然に防ぐケアの実施と環境整備が欠かせない。

④安心と快適な環境を作る。
慣れ親しんだ家具や装飾品の工夫で安心できる生活環境を提供する。
そのような環境下で、できないことをさりげなく支援する。

⑤尊厳の保持に配慮する。
人格を尊重し、その人らしさを支援し、一人ひとりの生活の仕方や残された能力を大切にしていく。

以上の留意点を踏まえつつ、ケアプランを実践していくこと。


最後までお読み下さりありがとうございました。
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