徘徊が「命」を落とす?
みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)
認知力が衰えると、見当識障害が起こります。見当識障害は時間、場所、人、自分自身などに見当がつかなくなり、一時期、落ち着かず徘徊します。
徘徊という行為は、一歩間違えると「命」を落とすこともあります。
ここでは、徘徊についてお伝えします。
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徘徊が命を落とす?
外に出ると、特に怖いのは「命」を落としてしまうこと、ではないでしょうか?
季節によっては凍死や脱水症を、餓死、交通事故などで命を落とすことがあります。今だったら、脱水症でしょう。
過去にこんな事例を聞いたことがありました。職員の目を盗んで、施設外に出た利用者がいました。
警察署には通報したが、発見した時はすでに亡くなられていました。死因は…、凍死でした。
当時、冬場でしたから認知力の低下により暖を取る知恵や術もなかったのでしょうか?このような事例がきっかけで、「徘徊」で命を落とす人がいるんだと、徘徊から認知症の人の命を守るという認識を強く持つようになりました。
大切な命を守るためには、周囲の人に認識させることが大切。例えば、目の不自由な方は白い杖を使っているので、周囲の人は「目の見えない人」と気付くことができます。ただ徘徊の人は、白い杖と同じような目印となる物がないので、大部分は名札をぶら下げたり、衣類に目印を付けたりすると思います。
衣類、特に上着の前に名前を付けられると、人によっては自尊心を傷つけ、当人が外してしまうでしょう。それにプライバシーのこともあるしね。
電話番号が記載してあると、イタズラ電話をされる恐れも…。
では、どうすればいいのか?
襟に連絡先を入れる。襟の表側(背中)に「連絡先」を書き、裏側には「現住所・氏名・市外局番からの電話番号、旧姓、出身地」などを書く。
ちなみに、旧姓を書くのは当人が昔の世界へ戻っているので旧姓に反応しやすいため。徘徊している時の当人にとっての現在は、最後に残った記憶の時点になっているはずです。
したがって、記憶の時点さえ分かれば、当人の置かれている世界が見え、どこに徘徊しているか?手がかりが見つかるかもしれません。
徘徊している人を見つかったら?
徘徊しているところを見かけたら、まず何をしたらいいのでしょうか?
①連絡先が分かれば電話する。もしくは交番に通報。
②ご家族や交番の人が来るまで、当人の近くにいる。
③脱水症状の予防としての水分補給を。(もしかしたら飲まず食わずの状態で歩いているかもしれない。)
当人に受け入れてもらうには、穏やかなゆっくりとした雰囲気で話しかけることが大切。
とにかく「安心感」を与える!
今となっては普及しつつあるGPS機能付きの靴や時計など優れているものが多いので、上手に活用できるといいですね。
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