75歳以上の運転者への認知機能検査とは?無料で検査を受けよう!

75歳以上の運転者への認知機能検査とは?無料で検査を受けよう!

みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)

高齢ドライバーによる事故が増えてきましたね。大半は認知症の症状によるものが大きいようです。たとえ認知症の自覚がなくても加齢による認知機能が衰えてくると、交通事故のリスクが高まります。

「集団登校中の児童の列に軽トラックが突っ込み、小学校1年の子が死亡した」という高齢者の自動車運転ミスによる事故が記憶に残っています。列に突っ込んだドライバーは87歳という高齢者の方が運転したのというのですが…。この方は3年前の更新時に、認知機能検査を受け結果的にOKだったようです。

近年、認知症ドライバーの増加傾向にあることから、昨年3月から認知機能検査が強化されました。つまり75歳以上は原則的に更新時に認知機能検査の受診が義務付けられることになっているのです。

ハヤシ喜ぶ

ここでは、75歳以上の運転者への認知機能検査強化と無料でチェックできる認知機能テストの紹介についてお伝えします。

スポンサーリンク

 

75歳以上の運転者への認知機能検査強化

75歳以上の運転者への安全対策として、認知機能に関する改正点が3つあります。

①従来から75歳以上の人は免許更新時に認知機能検査が義務付けられていたが、改正後は、認知症の恐れがあると判定された人は一定期間内の違反行為の有無を問わず、医師による診断が必要。

②①の認知機能検査で認知機能の低下の恐れがないと判定された人は、その後に受ける高齢者講習がこれまでよりよ30分短縮される。それ以外の判定の人はこれまでより30分延長。

③75歳以上の人が信号無視や一時停止など、認知機能の低下によって起こしやすい違反行為をした時は臨時の認知機能検査が義務付けられる。その結果、認知症の恐れがあると判定された人は医師による診断が必要。

今回の改正で新設があるのは、一定の違反行為をしたら、臨時として認知機能の検査を受ける必要があるということですね。こうした課題を改善してくれれば、より安全対策となるのを期待できそうです。

でも、認知症と診断され、運転免許を失効された人の生活への影響はどんな風になるのか、気になりますが…。運転がもうできないことに対するショックで、認知症の症状を悪化させかねないだろうか?
 

認知機能検査の内容


認知機能検査の内容ですが、次の3つの検査を行うことになっています。セラピストにとって馴染みのある検査内容ですよね。

時間の見当識
検査時の年月日、曜日及び時間を回答していただきます。

手がかり再生
16種類の絵を記憶し、何が描かれていたかを回答していただきます。

時計描画
時計の文字盤を描き、指定された時刻を表す針を描いていただきます。

3つの検査項目によって、受検者の記憶力や判断力の判定を下すことになります。

 

認知機能検査の結果

従来では、認知機能検査の判定結果が「認知機能の低下あり」であれば医師の診断が必要。「心配ない」「少し低い」であれば「3年後まで検査・診断なし」でした。どうやらこの「3年」というのがアカンだったようです。

認知症はいつ起きるか分かりませんからね。
今回の改正では、「少し低い」「心配ない」と結果が出ていた場合、高齢者講習を受ける必要があります。専門医による診断や検査を受け、「認知症」であると診断された場合、聴聞等の手続の上で運転免許が取り消される、もしくは停止されることになります。

スポンサーリンク

運転免許を自主返納すると…

運転免許証を自主返納した人が交付申請をすることにより交付される運転経歴証明書があります。それを各店舗等に提示知ると様々なサービスが受けられる特典があります。
例えば、次のような特典があります。

・タクシーやバス回数件の割引
・ホテル、飲食店の割引やサービス
・大手百貨店やスーパーなど配送料無料
・地元商店 ポイントサービス

運転免許の自主返納でいろいろな特典があるようです。

無料で認知機能テストを受けよう!


JAFのエイジド・ドライバー総合応援サイトを覗くと、無料で「目の機能」や「認知の機能」を受けられます。

運転時認知障害 早期発見チェックリスト

全30項目あるのですが、そのうち5問以上にチェックが入った人は要注意だそうです。
次のチェックをご覧になって当てはまる項目、ありますか?

早期発見チェックリスト

・今までできていたカーステレオやカーナビの操作ができなくなった。
・良く通る道なのに曲がる場所を間違えることがある。
・車で出かけたのに他の交通手段で帰ってきたことがある。
・右折時に対向車の速度と距離の感覚がつかみにくくなった。
・車間距離を一定に保つことが苦手になった。
・合流が怖くなった。
・車庫入れで壁やフェンスに車体を擦ることが増えた。
・日時を間違えて目的地に行くことが多くなった。
・同乗者と会話しながらの運転がしづらくなった。
・急発進や急ブレーキ、急ハンドルなど運転が荒くなった(と言われるようになった)。

※全30問をですが、一部抜粋となっています。全問をご覧になりたい人は運転時認知障害早期発見チェックリスト30へ。

いかがでしたか?
次のリストはチェックした人が多かった上位5項目を挙げていました。

1位:以前ほど車の汚れが気にならず、あまり洗車しなくなった。15.2%
2位:好きだったドライブに行く回数が減った。 12.8%
3位:車のキーや免許証などを探し回ることがある。 10.8%
4位:高速道路を利用することが怖くなった。 10.6%
5位:スーパーなどの駐車場で自分の車を停めた位置が分からなくなることがある。9.8%

「車間距離を一定に保てない」、「合流が苦手」というリストがあるのは、空間認知機能の低下を見るためのチェックリストですね。自車と他車との位置関係を掴めないと、接触事故を起こすリスクが高まります。
上位5項目に1個でも当てはまるのであれば、将来、認知症へと進行する可能性が高いので、早めに専門医を受診して原因をハッキリさせましょう!


最後までお読み下さりありがとうございました。
★ブログランキングに参加中!

にほんブログ村 介護ブログ 高齢者福祉・介護へ