みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です。

日本作業療法士協会が作成した「認知症の人とその家族とともに歩む作業療法」という認知症啓発のための読本の中に、3つのシーンを紹介しています。

シーン①なぜ傘をさせない?
シーン②なぜ道に迷う?
シーン③なぜ再度食事を催促した?

これらは脳機能の低下で起こる生活行為障害ですが、作業療法士だったらどう対応を取ると思いますか?「なぜ?」なのかをトコトン原因追求していく姿勢は、作業療法士ならではの特性ではないでしょう。

ハヤシ喜ぶ

ここでは、各シーンに対する対応についてお伝えします。

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傘をさせないのは、なぜ?

シーン①の傘をさせないのは、どんな理由があるのでしょうか?

認知症の方は新しい道具や使い慣れていない道具をこなすのが苦手です。ということは、その傘は折りたたみ式なのか?スイッチで開閉する傘なのか?

作業療法だったら、どう対応しますか?
過去に道具を使い慣れたものがあるとか、本人が体験したことのある物であれば使用できると思います。本人が昔から使用していた手動式の傘だったら、きっと開くことができたのかもしれません。

ある物を正しく扱えていないからと、遂行機能障害があると決めつけるのはよくないと思います。ある物と似たような物を数種類ほど用意して、本当に使い方ができないのかをきちんと評価すべきでしょう。

 

道に迷った!なぜ?

シーン②なぜ道に迷うのは、どんな理由があるのでしょうか?

認知症の多くは、位置関係や方向感覚が低下します。たとえ目印となる建物や標識があったとしても、それを見たという記憶も低下していくので、自分が立っている場所がわからなくなります。

作業療法だったら、どう対応しますか?

昔から行われている対応を取るといいですよね?襟元の裏に名前や住所を書くとか、近所の方にお願いするとか…。最近では、GPS機能の付いた携帯電話や靴など、そういったハイテク機器を持ってもらうのも対策の一つですね。

 

再度食事を催促したのはなぜ?

シーン③なぜ再度食事を催促したのか?考えられる理由は何でしょうか?

これは、やはり記憶障害によるものです。体験したことも忘れてしまいます。

作業療法士だったら、どんな対応を取りますか?

否定をせずにやんわりと食事したことを伝えます。食後のお茶や茶菓子を同時に出すのもよいとされています。

以上が、対応法を紹介しましたが、必ずしもそれで解決できるとは限りません。
本人を取り巻く環境とその人なりの視点で対応法を考えていくことが大切。作業療法の「作業」って、その人ならではの生活パターンや見方、考え方を意味しているので、その人らしさを取り戻すのが作業療法士の役割ですから…。

最後までお読み下さりありがとうございました。
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