認知症の人に見られるBPSD
みなさん、こんばんは。
崖っぷちの難聴のOT林です。

認知症とはどのような病気でしょうか?
かつて「痴呆」とか「ボケ」という名称で親しまれていたのですが、侮蔑的な表現で否定的なイメージを払拭するため、現在は「認知症」という名称で使用されています。

今となっては当たり前になってきましたが、テレビでも「認知症」をテーマに度々取り上げられています。

それだけ認知症は、私たちにとって非常に大きなテーマであり、大きな課題でもあるのです。
課題というのは、認知症の予防を自己責任で行う必要があるので、自分で防ぐ意味があるからです。

今日は認知症のことについてお伝えします。

 

なぜ認知症がニュースに?

では、なぜ認知症が大きく取り上げているのでしょうか?
その背景には、やはり認知症高齢者の数です。

もともと高齢者人口は増加しているのですが、それに比例して認知症高齢者も増加しています。

65歳以上高齢者のうち「認知症高齢者の日常生活自立度」Ⅱ以上の高齢者は2015年に345万人ですが、2020年には410万人2025年には470万になると推計されています。
認知症高齢者の日常生活自立度Ⅱ→日常生活に支障を来たすような症状・行動や意思疎通の困難さが多少見られても、誰かが注意していれば自立できる。

高齢化した夫婦や親子が一方を介護しなければならない「老老介護」という言葉があるけど、この「老老介護」増加で介護している家族が認知症になり、高齢者夫婦で認知症の妻が認知症の夫を介護するといった「認認介護」という問題に発展しています。

今後も「認知症」が増加傾向にある状況下、「認知症に対する知識と対応の基本を学ぶ」、「認知症を予防するための方法をいち早く実践する」ことが大切ですね。

 

認知症は単なる物忘れの病気ではない

認知症は単なる物忘れの病気ではありません。
認知症は、人間として生活に必要な認知機能が損なわれる病気であること。
そのため、生活への支障や社会生活を行う能力が病前に比べて低下するため、自立生活を送ることが困難になってきます。

・脳の病的な変化による中核症状
・中核症状に起因する周辺症状
廃用症候群
心理社会的な環境要因

 

これらの複合的要因が重なって、生活障害が生じます。
認知症の人に多く見られる言語機能障害と見当識障害、記憶障害は全てコミュニケーション障害にいたります。

まず、言語機能障害。
認知症の早期段階では、語彙数が限られ、固有名詞が出てこなかったり、「あれ」「これ」といった代名詞が増えてきます。

重度認知症だからといって、「話してもムダだ!」と思うのは早計です。
「快、不快」という感情の記憶は残っているので、認知症本人はその人が「安心出来る人か?嫌な人か?」は判断はできるのです。

健常者の場合は理性で判断するけど、認知症の場合は感情によって判断していると思えばいいでしょう。

 

BPSDの症状には何がある?

認知症の人の徘徊
BPSDが出現する背景には、脳組織の障害によって知的機能が低下し、それに加え体調不良や不安定な心理状態が重なることで出現します。
よく取り挙げられているのは、人間関係を含めた療養環境の影響、要するに、介護スタッフの不適切な対応や不適切な環境が大きいのです。

BPSDを誘発しないためには、適切な介護ケアや適切な環境を提供すること、それが認知症ケアへの基本です。
まず、行動・心理症状(BPSD)への理解を深めることが大切ですね。

実は、認知症の人でBPSDを合併している割合は、約80%もの高率となっています。

ただ記憶障害や認知機能障害が著明でも、BPSDを認めず目立った行動問題もなく穏やかに生活できている認知症の人もいらっしゃるので、認知症になったからと全ての人にBPSDがあるわけではありません。

BPSDに見られる症状は以下の通りです。

行動症状
・せん妄
・睡眠障害(昼夜逆転)
・抑うつ
・暴力・暴言
・徘徊
・不潔行為(弄便)
・収集
心理症状
・不安
・不穏
・幻覚
・妄想
・無関心
・拒否
・攻撃
・作話

 

行動・心理症状は個人により現れ方の異なる症状があります。
これらのBPSDが身近な介護者を翻弄し、介護を困難にしているわけですね。

とはいえBPSDは認知症に必ず見られるとは限らない症状ですので、そこは勘違いしないでください。
中核症状は誰でも起きる症状ですが、BPSDはすべての人に見られるとは限らないということです。

人によって、BPSDの現れ方が違うのはなぜでしょうか?
それは、認知症本人の生き方や生活習慣、価値観、性格、環境など、多くのものを反映して現れるからです。
つまり、BPSD出現の要因は、個人的な背景にあります。

介護者が「認知症」という病気を看るというより、認知症の人を看るという視点を持つことが大切です。

 

なぜ収集癖が?対応は?

BPSDの一つ、収集癖というのがあります。
収集は認知症の人の強迫行為による癖と捉えます。
手に持つ物がないと不安を覚え、見かけると持って帰ることがあります。

収集する物は、人それぞれですが、トイレットペーパーなどの紙類やタオル、スプーンなどの食器があります。
人によっては、手当たり次第に何でも収集する人でしょう。

やっと手に持ったとはいえ、記憶障害を呈しているので手元に物がないと忘れてしまい、同じものを探し求めて持ち帰ってしまいます。

収集する人への対応

BPSDには必ず原因や理由があります。
したがって、収集行為も同様で本人にとって意味があるのです。

収集する本人の心理状態を推察し、また本人の行動をよく観察して、少しずつ処分するようにしましょう。

よく本人に黙って収集物を取り上げたりするという誤った行為が見受けられますが、返って不穏や暴力、暴言など悪化させることがありますので、対応に注意が必要です。
収集した物を処分する場合、なるべく本人に確認してから処分してください。

 

最後までお読み下さりありがとうございました。
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