アルツハイマー型認知症の症状と戦うAさん。声を出すことが大切!

みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)

アルツハイマー型認知症のAさん。

Aさんは初めてリハビリに来られた時よりも、現在の方が頭がしっかりするようになってきました。

最初にお会いたした時のAさんは「モノ覚えが悪いし、電子レンジや洗濯機の使い方なんてできなかった」と仰っていました。

また手先のしびれや振戦(手の震え)もありました。

シャキ!

ここでは、アルツハイマー型認知症のAさんにリハビリした結果をお伝えします。

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手先のしびれや震えを忘れさせるには?

Aさんのしびれや震えを少しでもよくするにはどうしたらいいか?
そこで、私は手先のしびれや震えが忘れるような、ある課題を与えました。

その課題とは、お箸で大豆や小豆、ビー玉など、大小異なるモノを摘まんで、お椀に入れること。

いわゆる移しっこゲーム

箸で大豆や小豆を移しかえたり、中身をいろいろ替えたりして、難易度を上げていきます。

Aさんは箸先に神経を集中して、一つずつ摘まみ上げていきます。

最初は手の震えやしびれで上手に摘まめませんでしたが、プロセスを繰り返していくうちに上手にできるようになってきました。

集中力を養っていくことで、いつしか手先のしびれや震えが忘れてきたんでしょうね。

現在は震えやしびれがほぼ消失で、手先が器用になってきました。

声を出して脳を活性化!

脳の活性化として、Aさんに計算問題などの脳ドリルを行って頂きました。

いつも、Aさんは声を出しながら取り組まれています。

声を出して行うようにと指導していないのですが、最近、声を出して問題を解くようにしているとのこと。

この話を聞いて、思い出しました。

遂行機能障害に対するリハビリとして、自分の行動の問題点や行うべき行動を自身が声に出して言語化することを習慣化させることにより、行動の自己調整を行っていくことの有効性があると報告されています。

時には、言語的媒介を用いるようなプログラムも検討することも大切なんだな、とAさんの取り組む姿から学びました。

現在、Aさんはシンプルなトランプゲームの7並べを熱心に行っています。

いつものように「5のハート、5のハート、5のハート…」と元気よく声に出しています。

「あ、林先生もハートが欲しい?」と、時には冗談も言ってくれるようになりました。


最後までお読み下さりありがとうございました。
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