認知症と睡眠
みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)
認知症は認知機能の低下によるものですが、その影響により体内時計の不調も引き起こすこともあるとされています。
分かりやすいのが昼夜逆転。
日時の見当が分からないと、昼夜逆転はいっそう進むことがあります。例えば未明の5時を夕方の5時だと思って、家族のために夕食の準備を始めたりと昼夜を取り違えるような言動が見られますよね?
今日は、認知症と睡眠について勉強しました。
※認知症ライフパートナーのテキストを参照にしています。
スポンサーリンク
認知症と睡眠
認知症の人にいわゆる昼夜逆転現象が生じると、介護上の負担につながり、在宅生活を諦めるケースが多く見られる。
昼夜逆転=異常行動としてとらえるのではなく、その人の生活リズムのありように着目すべき。
一度睡眠リズムが崩れると、なかなか元に戻すことが困難という問題点がある。
◎認知症の人が日中昼寝をすると、介護者はその間休めるためつい放置しがち!
↓
それが昼夜逆転の悪循環に陥ることも!
◎夜寝てくれるように睡眠薬を処方するのはNG!
↓
一日中寝てばかりの状態に…。
↓
家族の立場ではなく、本人視点に立った介護のあり方を考える必要がある!
睡眠障害の原因
①活動性の低下やADLの低下
1.環境の変化
2.意欲の減退
3.身体的な障害
②薬剤
1.睡眠薬
高齢者は体組成における脂肪の比率が高くなり、脂溶性薬剤の貯留や蓄積がされやすい!薬剤の代謝回転が遅く、薬剤が身体に蓄積されやすい傾向がある!
2.抗不安薬
服用すると、夜間の不眠へとつながることも。
3.抗精神薬
薬剤の使い過ぎによる過鎮静という状態になることも。
4.抗てんかん薬
脳血管障害後、痙攣を予防するための薬剤だが、在宅療養のなかで相対的に過量投薬となることもあり、日中から寝ているケースが多い!
5.抗パーキンソン病薬
虚弱な認知症の人において、嚥下困難、意欲低下、食欲低下、錐体外路症状などにしばしば使用。しかし、時にはせん妄や精神症状が出現することもある!最悪の場合、悪性症候群といった生命に危険のある状態に陥ることもある!
6.抗ヒスタミン薬
鼻水やかゆみなどのアレルギー様症状によく使われるが、眠気を催すものが多い!時には睡眠リズムの乱れや夜間の行動障害に至る場合もある!
③認知症以外の精神疾患
1.うつ
精神的には孤立感や孤独感などつらい状況に置かれているために、単なる睡眠リズムの乱れとして見過ごすことは解決につながらない!
2.不安神経症
④睡眠障害をきたしやすい認知症
1.レビー小体型認知症
レム睡眠時行動異常がある!しばしば運動機能低下に対して抗パーキンソン病薬が投薬されるが、時には精神症状が悪化することもある!
⑤せん妄
活発であるにもかかわらず支離滅裂な状態となる活動性せん妄。
ボーッとしていて意欲が減退しているようにみえる非活動性せん妄がある。
認知症ではしばしばせん妄を伴うが、、一次的な症状よりは原因疾患や薬剤が引き起こす二次的な症状である場合が多い!
今日はここまでにしますね。
最後までお読み下さりありがとうございました。
★ブログランキングに参加中!