認知症ケア指導管理士の役割その③ BPSDと介護環境

認知症ケア指導管理士の役割その③ BPSDと介護環境

みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)

今日も認知症ケア指導管理士の7つの役割のうち、④BPSDへの対応と⑤介護環境の調整について簡潔に説明していこうと思います。
※認知症ケア指導管理士の詳細はこちらへ。

シャキ!

ここでは、認知症ケア指導管理士の役割その③についてお伝えします。

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認知症ケア指導管理士の役割って?

求められている役割には、次の7点あります。

認知症ケア指導管理士の役割①アドボケイトの宣言
②インフォームドコンセント
③生活能力の客観的評価
④BPSDへの対応
⑤介護環境の調整
⑥家族介護者の健康管理と心理的サポート
⑦社会資源の活用

認知症ケア指導管理士として、認知症ケアの理念である①尊厳の保持②その人らしさ③認知症の人を中心とした生活(生活主体)④エンパワメントといった理念を踏まえた上、認知症の人中心の生活の継続を支援していくことが求められているということになります。

BPSDへの対応

ここでは、④のBPSDへの対応について簡潔に説明していこうと思います。
行動・心理症状(BPSD)発生の要因を検討し、認知症の人の不安を和らげるような環境づくりをし、対応方法を実践していくことが大切。

まずは行動・心理症状の裏に隠された原因を探ることが最も重要と言える。

上のイラストのように、脳の病変によって生じる中核症状の影響により、普通に行えたいことができなくなるといった日常生活にさまざまな支障が見られます。

この中核症状に伴う不安や困惑、BPSD、廃用症候群などが二次的に発生し、さらに心理社会的な環境要因が大きく影響することもあります。

つまり、脳の病的な変化による中核症状と、中核症状に起因する周辺症状に、廃用症候群や心理社会的な環境要因が重なってコミュニケーション障害が起きる、ということですね。

BPSDが発生する要因を認知症の人を取り巻く背景にも着目し、原因を探っていくことが重要なんですね。

介護環境の調整

ここでは、⑤の介護調整について簡潔に説明していこうと思います。

私たちを取り巻く生活環境には、次の3つあります。

①物理的環境
②人的環境
③地域社会環境

これらの生活環境には、それぞれが相互的に作用し合っています。
認知症の人の生活環境は、障害が起きやすいため環境へのサポートが欠かせません。

よくこんなケース、見かけませんか?
在宅生活から施設へ入所し、しばらくすると徘徊などのBPSDが出現することが度々見られるようになる…。

これは見知らぬ環境に不安と戸惑いが大きくなり、どうして良いかわからないからなんですね。

言うなれば、当人が「SOS」を発信している状態となっている。

認知症の人が安心して生活していくには、認知症ケア指導管理士が環境調整や環境による生活支援の視点から考慮していくことが大切。

次回は、⑥家族介護者の健康管理と心理的サポートと⑦社会資源の活用についてお伝えしていこうと思います。


最後までお読み下さりありがとうございました。
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