認知症ケア指導管理士の役割その② インフォームドコンセントとムンテラの違いは?

認知症ケア指導管理士の役割その② インフォームドコンセントとムンテラの違いは?

みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)

今日も認知症ケア指導管理士の7つの役割のうち、②インフォームドコンセントと③生活能力の客観的評価について簡潔に説明していこうと思います。
※認知症ケア指導管理士の詳細はこちらへ。

シャキ!

ここでは、認知症ケア指導管理士の役割その②についてお伝えします。

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認知症ケア指導管理士の役割って?

求められている役割には、次の7点あります。

認知症ケア指導管理士の役割

①アドボケイトの宣言
②インフォームドコンセント
③生活能力の客観的評価
④BPSDへの対応
⑤介護環境の調整
⑥家族介護者の健康管理と心理的サポート
⑦社会資源の活用

認知症ケア指導管理士として、認知症ケアの理念である①尊厳の保持②その人らしさ③認知症の人を中心とした生活(生活主体)④エンパワメントといった理念を踏まえた上、認知症の人中心の生活の継続を支援していくことが求められているということになります。

インフォームドコンセント

医療福祉現場に携わる人なら、この名称の意義は分かると思います。

リハビリを提供する時も、必ず計画書に記載しているリハビリ内容を説明し、ご家族や利用者から同意を得るようにしています。

ただ認知症の方の場合、同意を得るのが不可能ですので、ご家族もしくは後見人の同意を得ることになっています。

当人に説明する際に、特に重要なことは、ケアの有用性に加えケアに伴うリスクも説明することでしょう。

ケア終了後、「こんなはずではなかった」といった声を減らすだけでなく、介護者への信頼感や安心感を得ることにつながるでしょう。

ムンテラとの違いは?

一つ思い出したのですが、ある利用者から「インフォームドコンセントとムンテラの、どう違うんや!?」と質問されたことがありました。

どちらも説明と同意が必要ですが、同意の意味合いが強いのはインフォームドコンセントではないでしょうか?
※このインフォームドコンセントを中国語に訳すと、「知情同情」なんだそうです。なんか素敵な感じですよね。

ムンテラは、ドクターによる病状説明が多く、治療方法を理解させ、納得させることを意味していると思います。

どちらも大切なことは、当人の将来のことを十分に加味した説明を行い、暖かい眼差しで触れ合うことでしょう。
※ちょっと意味がチャウよ!と思われた方がいましたら、ぜひご教授お願いします。

生活能力の客観的評価

今度は③の生活能力の客観的評価について少し触れたいと思います。
認知症の人の認知機能、行動、ADLの客観的評価から、できることできないことを明らかにする。

自らの力でこれまでと変わらない生活が安心して送れるよう支援する。
そのためには…

介護計画を立て実践し、評価していく!
分析した情報から本人の視点に立ち、人格を尊重し、その人らしさを支援していく。

本人の持っている能力を最大限に引き出す!

自立支援

生活能力の客観的評価って?

ところで、生活能力の客観的評価って何があるんでしょうか?
生活上の課題や当人のニードを導き出すのはあらゆる視点から考慮していくことが大切だと思います。

以下の評価スケールが主に使用されていると思います。

①知能レベルの評価スケール
・HDS-R
・MMSE
・柄澤式
・CDR
・FAST

②ADLの評価スケール
・N-ADL
・IADL-Scale

③BPSDの評価スケール
・DBDS

以上が評価スケールでした。
リハビリの人なら聞いたことのある評価スケールばかりでしたね。
ただ、DBDS(Dementia Behavior Disturbance Scale)だけは知りませんでした…。

まだまだ勉強不足ですな!

次回は、④BPSDへの対応と⑤介護環境の調整についてお伝えしていこうと思います。


最後までお読み下さりありがとうございました。
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