
看護師が作成した転倒・転落の危険因子チェックリスト
みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)
管理人が作業療法士になる前は病院で看護助手として勤務していました。看護師さんたちが院内での転倒予防するために作られたチェックリストを今でも持っています。もう20年前のチェックリストですが、今でも通用すると思います。
アナムネーゼ聴取時やADL・基本動作評価時にチェックするといいですね。その結果を参考に居室環境を整備します。※アナムネーゼ:看護に必要な情報を聴取することを指す。

ここでは、Nsサイドが作った転倒予防チェックリストをご紹介したいと思います。
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転倒・転落の危険因子チェックリスト
危険因子チェックリストには大きく分けると、次の3つがあります。
①行動範囲の環境の安全性
- ベッド柵はただしく装着されているか?
- ベッド、車椅子、Pトイレは固定されているか?
- ギャッチベッドのハンドルは折りたたんであるか?
- 廊下、洗面所、トイレなど、床の水漏れはないか?
- コード類など煩雑に置かれていないか?
- 頻回に観察しているか?
②患者の状況にあった服装
- 寝間着の裾、着物の丈は本人に合っているか?
- スリッパなど、履物は歩行に支障はないか?
③排泄時
- 患者のADLは把握できているか?
- ナースコールが適切な位置に置かれているか?
- トイレは患者の行動範囲に適した位置にあるか?
- トイレ、ベッドへの移動動作に危険はないか?
- 便座の高さ、大きさは患者に適しているか?
- 患者の排泄行動の理解度を把握しているか?
- 排泄用品が手の届く範囲に準備されているか?
以上がチェックリストでした。
各項目をチェックしつつ療養環境整備を行うといいわけですね。
内的因子のチェックリスト
次の内的因子の項目がありますが、もし該当する項目の数が無しに比べ多いようであれば、転倒・転落の危険は高まるようです。
- 理解力低下→有り?無し?
- モノ忘れ→有り?無し?
- 徘徊→有り?無し?
- 眠剤使用→有り?無し?
- 移動介助→有り?な?
- Pトイレ使用→有り?無し?
- 麻痺→有り?無し?
- 視力障害→有り?無し?
- 聴覚障害→有り?無し?
- 転倒経験→有り?無し?
有無をチェックして、その数によって転倒の危険があることをスタッフ間で情報共有することが大切です。